IASR-logo

アメーバ性腸炎の内視鏡診断

(IASR Vol. 37 p.246-248: 2016年12月号)

はじめに

アメーバ性腸炎は,赤痢アメーバEntamoeba histolyticaが大腸粘膜へ感染することにより発症する。以前は,発展途上国からの帰国者による輸入感染症として重要視されていたが,近年では,国内において男性同性愛者を中心とした性感染症の一つとして認識されつつある1)。その感染動向は男女ともに増加傾向であり,内視鏡検査で診断される症例が増加している1,2)

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan