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大腸内視鏡検査により診断のついたアメーバ性大腸炎1例

(IASR Vol. 37 p.243-245: 2016年12月号)

はじめに

Entamoeba histolyticaの感染によって引き起こされる赤痢アメーバ症は,腸管アメーバ症と腸管外アメーバ症に分けられ,赤痢様の激しい急性症状を示す場合をアメーバ赤痢,慢性の経過で血便のない軽症の場合をアメーバ性大腸炎と呼んでいる1,2)。今回我々は,大腸内視鏡検査を契機に診断のついた女性のアメーバ性大腸炎1症例について報告する。なお,本症例については日本臨床寄生虫学会誌(Vol. 26,100-103, 2015)において掲載済みである。

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