新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)PCR検査法の開発と支援の状況について

2020年3月11日
国立感染症研究所
所長 脇田 隆字
 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下、本感染症)は1月28日に指定感染症として定められ、患者については、感染を疑われる要件を満たした者に、分離・同定やPCR検査が実施されています。これまで国立感染症研究所(以下、本所)は、地方衛生研究所、大学、研究機関、民間検査所などで広く検査が可能となるように協力をおこなってきました。

 しかし、本所での活動内容に関する情報発信が不足しており、そのために市民の皆様に誤解を招いてしまった部分があると考えています。このことを率直に認めるとともにお詫び申し上げます。

 こうしたコミュニケーション上の反省を踏まえ、本感染症のPCR検査法に関するこれまでの本所の取り組みについて整理し、紹介するのが本文書の目的です。

市民の皆様へ

新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査に関する報道の事実誤認について

2020年3月1日
国立感染症研究所
所長 脇田 隆字
 

今般、北海道における新型コロナウイルス感染症に関する一部の報道において、国立感染症研究所(以下、本所)職員の発言趣旨に関して事実と異なる報道がございましたので、ここでご説明いたします。

新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)の流行を受けて、「国立感染症研究所」やそれに類似した機関からのお知らせを装った偽装メールが送られる可能性につきまして、注意喚起いたします。

最近、当研究所では、COVID-19の注意喚起とともに不審なURLへのリンクが付いたメールが「国立感染症予防センター」という差出人で個人宛メールアドレス宛に送られたとの情報を受けました。当研究所には「国立感染症予防センター」といった組織はありません。本文冒頭に、団体名・個人名が付いていることから、受け手の個人情報を調べたうえでメールを送りつける「標的型メール攻撃」の一種と思しきものでした。

メールの一例を以下に示します:

From: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 <このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。>;
Sent: Wednesday, February 26, 2020 9:04 AM
To: ●●●

Subject:
新型コロナウイルスの感染予防策について

各位

お世話になっております。

新型コロナウイルス関連肺炎については、中国武漢市を中心に患者が報告され、
国内でも多数患者が報告されています。

つきましては、以下通知をご確認いただき、
感染予防策についてよろしくお願いします。

<対策はこちら> ←この部分が不審なURLへのリンクになっています

----------------------
国立感染症予防センター
このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

 

当研究所の業務内容を装ってこうした攻撃が行われたケースが過去にもあることから、再度皆様に注意していただきたいと思います。 国立感染症研究所では、公的なお知らせはすべてWebサイト上に公開され、 メールを用いた一般の方への情報提供は一切行っておりません。また、当研究所の情報セキュリティ教育では、「詳細は添付ファイルで」といった内容のメールを出さないよう指導しております。 なお「詐称メール」を受信された方々におかれましては、添付ファイルを開かずにメールごと削除なさるようお願いいたします。

 
 

連休明けの本日職員が出勤し、それぞれ設備・機器等の点検を行いました。また、設備・警備保守要員が再度確認等を行いましたが、施設・設備は問題なく正常に稼働しております。

<令和元年10月15日(火)12:00現在>

明るくなった朝の段階で、敷地内、建物及び設備関係等の点検を行いました。

BSL4施設のある8号棟では、施設・設備は正常に稼働しております。また、その他の研究施設では、一部施設に扉の不具合等がありますが、その他特に大きな問題はなく正常に稼働しております。

<令和元年10月13日(土)08:00現在>

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan