(IASR Vol. 42 p160-162: 2021年8月号)
日本でのバンコマイシン耐性腸球菌(vancomycin-resistant enterococci:VRE)の感染症届出数は諸外国に比較し少ないが, 2020年には135例の届出があり増加傾向にある1)。当院では2018~2019年にかけてvanA遺伝子を保有したEnterococcus faeciumによるアウトブレイクを経験した。その間の新規陽性患者数は120人を超え, スクリーニング検査件数は24,000件を超えた。今回, アウトブレイク発生時に当院が実施したスクリーニング検査法について紹介する。