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HIV感染者の腸内細菌叢の変容

(IASR Vol. 42 p222-223: 2021年10月号)

 
はじめに

 HIV感染者は整腸剤や止痢剤の使用頻度が高く, 慢性的な下痢症を主訴する方が多い。また, 抗ウイルス療法(ART)により効果的に血中ウイルス量が抑えられていても, 低レベルながら持続的なウイルスゲノムの転写にともない免疫の活性化が進み, 慢性的な炎症状態にある1)

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