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Cyclodextrin Pyruvate Solid Medium(CPSM培地)を用いた百日咳菌の分離

(IASR Vol. 38 p.34-35: 2017年2月号)

はじめに

宮崎県では2010年と2014年に中学校を中心とした百日咳が集団発生し, それに伴い行政検査依頼と集団発生の証明としてパルスフィールド・ゲル電気泳動(PFGE)の実施が求められた。これらの事例から, 百日咳の集団発生時には遺伝子検査に加え, 菌の分離も行うことが望ましいと考えられた。また, 突発的な集団発生では大量の培地が早急に必要となることから, 培地をいかに迅速かつ簡便に準備できるかが課題であると考えられた。

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