発生動向総覧
〈第9週コメント〉 3月6日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 348例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢2例
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菌種:S. flexneri (B群)2例_感染地域:群馬県1例、インド1例
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腸管出血性大腸菌感染症13例(有症者9例、うちHUS なし)
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感染地域:国内11例、シンガポール1例、国内・国外不明1例 国内の感染地域:福岡県2例、青森県1例、群馬県1例、千葉県1例、東京都1例、石川県1例*、不明4例 * 第8週に発生した飲食店における食中毒(O157 VT2) 年齢群:3歳(1例)、9歳(1例)、10代(4例)、20代(5例)、30代(2例) 血清型・毒素型:O26 VT1(4例)、O157 VT2(4例)、O91 VT1(1例)、O103 VT1(1例)、O157 VT1・VT2(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:112例(有症者73例、うちHUS 6例.死亡なし)
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腸チフス2例(感染地域:ネパール1例、エルサルバドル1例) |
4類感染症:
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E型肝炎2例
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感染地域:東京都2例_感染源:不明2例 感染地域:石川県1例_感染源:不明
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A型肝炎2例〔感染地域:東京都1例、国内(都道府県不明)1例〕 オウム病1例(感染地域:茨城県_感染源:インコ) チクングニア熱1例(感染地域:インドネシア) デング熱4例(感染地域:インドネシア3例、タイ/中国/マレーシア1例) 類鼻疽2例(感染地域:フィリピン1例.死亡、マレーシア1例)
レジオネラ症6例(肺炎型6例)
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感染地域:北海道1例、山形県1例、新潟県1例(温泉)、岐阜県1例、京都府1例、国内・国外不明1例 年齢群:30代(1例)、60代(2例)、70代(1例)、80代(2例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢13例(腸管アメーバ症11例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:宮崎県2例、埼玉県1例、千葉県1例、東京都1例、愛知県1例、大阪府1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)2例、インドネシア1例、中国1例、ラオス/ベトナム1例 感染経路:経口感染5例、性的接触2例(同性間1例、異性間・同性間不明1例)、不明6例
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ウイルス性肝炎5例 |
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B型5例_感染経路:性的接触4例(異性間4例)、不明1例
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急性脳炎4例 |
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単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:80代 病原体不明3例_年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、20代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例(孤発性プリオン病古典型3例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:80代(1例)、90代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群11例(AIDS 3例、無症候7例、その他1例) |
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感染地域:国内11例 感染経路:性的接触10例(異性間2例、同性間8例)、不明1例
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ジアルジア症3例(感染地域:福岡県1例、福岡県/ベトナム1例、米国1例) 梅毒11例(早期顕症I期1例、早期顕症II期4例、晩期顕症1例、無症候5例) バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例〔遺伝子型:VanA_菌検出検体:便〕
風しん199例(検査診断例154例、臨床診断例45例) |
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感染地域:東京都63例、埼玉県14例、神奈川県14例、兵庫県14例、千葉県13例、大阪府7例、茨城県3例、静岡県3例、福岡県3例、愛知県2例、京都府2例、北海道1例、宮城県1例、栃木県1例、新潟県1例、山梨県1例、長野県1例、岡山県1例、徳島県1例、香川県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)46例、フィリピン1例、インドネシア1例、国外(国不明)1例、国内・国外不明2例 年齢群:0歳(2例)、1歳(1例)、2歳(1例)、5~9歳(3例)、10~14歳(5例)、15~19歳(9例)、20~24歳(37例)、25~29歳(30例)、30~34歳(25例)、35~39歳(37例)、40代(37例)、50代(8例)、60代(4例) 累積報告数:1,303例(検査診断例1,025例、臨床診断例278例)
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麻しん12例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例8例)、修飾麻しん(検査診断例1例)〕
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感染地域:東京都2例、神奈川県2例、埼玉県1例、千葉県1例、滋賀県1例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)3例、中国1例 年齢群:0歳(2例)、1歳(2例)、10~14歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(3例)、30~34歳(2例)、40代(1例) 累積報告数:49例〔麻しん(検査診断例13例、臨床診断例25例)、修飾麻しん(検査診断例11例)〕
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(補)2013年第8週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕、A型肝炎1例(感染地域:宮城県.死亡)、アメーバ赤痢1例(腸管アメーバ症_感染地域:国内・国外不明_感染経路:不明.死亡)、急性脳炎7例〔インフルエンザウイルス型不明1例_年齢群:70代.単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:1歳.ロタウイルス1例_年齢群:1歳.ノロウイルス1例_年齢群:0歳.エンテロウイルス1例_年齢群:0歳.病原体不明2例_年齢群:0歳(2例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔50代(1例)、90代(1例.死亡)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第5週以降減少が続いている。都道府県別では愛知県(27.21)、高知県(25.21)、広島県(24.92)、鹿児島県(23.82)、福井県(23.16)、徳島県(21.79)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,184例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約75%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(0.92)、佐賀県(0.82)、福岡県(0.70)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では石川県(6.72)、鳥取県(6.47)、富山県(5.83)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では熊本県(16.80)、宮崎県(16.17)、福井県(15.32)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(3.47)、沖縄県(2.97)、鹿児島県(2.33)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福岡県(1.37)、石川県(1.00)、島根県(0.91)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では岩手県(0.33)、富山県(0.31)、宮城県(0.22)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では新潟県(0.05)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では長崎県(0.34)、佐賀県(0.23)、宮崎県(0.17)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(1.27)、山形県(0.97)、岩手県(0.83)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では宮城県(2.42)、青森県(1.50)、石川県(1.20)、岐阜県(1.20)が多い。
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