発生動向総覧
〈第5週コメント〉 2月6日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 322例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢3例 |
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:インドネシア S. sonnei (D群)2例_感染地域:ベトナム1例、インド1例
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腸管出血性大腸菌感染症12例(有症者10例、うちHUS 1例)
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感染地域:国内11例、インドネシア1例 国内の感染地域:鹿児島県5例*、茨城県1例、新潟県1例、愛知県1例、大阪府1例、兵庫県1例、和歌山県1例 * 保育施設における集団感染(O157 VT1・VT2) 年齢群:1歳(1例)、2歳(2例)、5歳(1例)、6歳(1例)、10代(1例)、30代(2例)、40代(1例)、50代(2例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(6例)、O157 VT2(2例)、O26 VT2(1例)、その他・不明(3例)
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腸チフス1例(感染地域:インド) パラチフス1例(感染地域:インドネシア) |
4類感染症:
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E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕 つつが虫病7例(感染地域:和歌山県4例、鹿児島県3例) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ガーナ)
レジオネラ症13例(肺炎型13例)
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感染地域:宮城県4例(うち1例温泉)、千葉県3例、山形県1例、愛知県1例、兵庫県1例、和歌山県1例、大分県1例、韓国 1例 年齢群:50代(2例)、60代(3例)、70代(4例)、80代(4例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢11例(腸管アメーバ症9例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:神奈川県3例、群馬県1例、兵庫県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)3例、インドネシア1例、中国/台湾1例 感染経路:経口感染5例、性的接触3例(異性間2例、同性間1例)、不明3例
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急性脳炎7例 |
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インフルエンザウイルスA型3例_年齢群:2歳(1例)、5歳(1例)、10代(1例) インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:7歳 単純ヘルペスウイルス2例_年齢群:50代(1例)、60代(1例) ロタウイルス1例_年齢群:3歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例(孤発性プリオン病古典型3例) 劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例〔年齢群:60代(死亡)〕
後天性免疫不全症候群21例(AIDS 4例、無症候14例、その他3例) |
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感染地域:国内16例、タイ1例、フィリピン1例、メキシコ1例、国内(都道府県不明)/米国1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触18例(異性間7例、同性間11例)、性的接触(同性間)/静注薬物使用1例、不明2例
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ジアルジア症1例(感染地域:タンザニア) 梅毒9例(早期顕症I期3例、早期顕症II期3例、無症候3例) 破傷風1例(年齢群:30代)
風しん59例(検査診断例44例、臨床診断例15例) |
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感染地域:東京都18例、神奈川県9例、大阪府4例、埼玉県3例、千葉県3例、兵庫県2例、栃木県1例、山梨県1例、長野県1例、愛知県1例、国内(都道府県不明)16例 年齢群:15~19歳(5例)、20~24歳(9例)、25~29歳(10例)、30~34歳(15例)、35~39歳(11例)、40代(6例)、50代(2例)、60代(1例) 累積報告数:339例(検査診断例270例、臨床診断例69例)
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麻しん7例〔麻しん(臨床診断例6例)、修飾麻しん(検査診断例1例)〕
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感染地域:千葉県2例、福島県1例、国内(都道府県不明)3例、国内・国外不明1例 年齢群:25~29歳(2例)、30~34歳(2例)、35~39歳(2例)、50代(1例) 累積報告数:23例〔麻しん(検査診断例5例、臨床診断例13例)、修飾麻しん(検査診断例5例)〕
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(補)他に急性脳炎1例の報告があったが削除予定。また、2013年第4週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. flexneri (B群)_感染地域:ネパール〕、エキノコックス症2例〔多包条虫2例_感染地域:北海道1例、国内(都道府県不明)1例〕、デング熱3例(うち1例デング出血熱_感染地域:カンボジア1例、タイ1例、ブラジル1例)、類鼻疽1例(感染地域:ベトナム)、アメーバ赤痢1例(腸管外アメーバ症.感染地域:国内・国外不明.感染経路:不明.死亡)、ウイルス性肝炎1例〔B型肝炎.感染経路:性的接触(異性間・同性間不明).死亡〕、急性脳炎8例〔インフルエンザウイルスA型4例_年齢群:9歳(1例)、60代(1例)、70代(2例、うち1例死亡).病原体不明4例_年齢群:1歳(1例)、3歳(1例)、20代(1例)、50代(1例)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanB_菌検出検体:尿)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は減少した。都道府県別では新潟県(51.61)、愛知県(48.27)、愛媛県(45.26)、長崎県(43.33)、鹿児島県(43.28)、千葉県(42.53)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は報告数は1,650例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約77%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(1.28)、熊本県(0.90)、山形県(0.83)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では石川県(6.03)、鳥取県(5.42)、富山県(5.03)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では熊本県(16.52)、宮崎県(16.28)、大分県(13.61)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(3.25)、沖縄県(3.00)、福岡県(2.13)が多い。手足口病の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では熊本県(1.14)、福岡県(1.02)、大分県(1.00)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では岩手県(0.38)、富山県(0.24)、宮城県(0.19)が多い。百日咳の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では静岡県(0.08)、福井県(0.05)、佐賀県(0.05)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では長崎県(0.14)、新潟県(0.13)、富山県(0.07)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福井県(1.00)、岩手県(0.85)、秋田県(0.74)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では宮城県(2.75)、福島県(2.71)、青森県(2.33)が多い。
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