人マラリア

- 世界各地の熱帯、亜熱帯、温帯、稀れには寒帯の一部にまで広く分布している。マラリア原虫が人体内に侵入すれば、必ず発症すると考えてよい。症状は周期的高熱発作、貧血、肝臓機能障害、ひ腫が主要なものである。潜伏期は、蚊によって送りこまれた原虫が、肝細胞で増殖し、さらに血中に出て赤血球内増殖型となって血中に一定数の虫体が存在するようになるまでの期間である。種類によって異なるが、ふつうは感染の1〜3週間で一回目の発作がみられる。 熱発作は、悪寒、戦慄を伴って急激に39〜40度に上昇し、3〜5時間継続した後、発汗とともに急激に下熱する。この発作が三日熱、卵形、熱帯熱マラリアでは48時ごと、四日熱では72時間ごとに反覆される。 熱帯熱感染では往々にして脳の毛細血管において原虫の寄生を受けた赤血球による栓塞がおこり、脳症状があらわれる(脳性マラリア)。
- 診 断: 特有な形を持った熱発作は、診断の有力な根拠にはなるが、類似した多くの疾患との鑑別は一般に難しく、必ず血液中から虫体を証明することが必要となってくる。虫体数の少ない慢性期などでは、血液の厚層塗抹標本を作製し、溶血して赤血球を破壊した後ギムザ染色を行うが、虫体数の大い時期には、薄層塗抹ギムザ染色標本でも充分に検出される。ことに原虫の種類を判別 するには後者が必要である。 免疫学的方法はまだ実用化されていない。 蚊によって人に運ばれたマラリア原虫(スポロゾイト)は肝細胞中で増殖を完了した後に血中に出て、赤血球に寄生する。
- 検査材料:
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関 連 種:三日熱マラリア原虫(P. vivax) 卵形マラリア原虫(P. ovale) 四日熱マラリア原虫(P. malariae) 熱帯熱マラリア原虫(P. falciparum)
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