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先天梅毒児の臨床像および母親の背景情報に関する研究報告(2016~2017年)

(IASR Vol. 39 p205-206: 2018年11月号)

はじめに

近年本邦では20代を中心とした女性の梅毒患者報告数が増加し1), それに伴い先天梅毒の報告数も増加し2), 2016年に15例, 2017年に9例が報告された(2018年3月8日現在)。我々は先天梅毒の発生予防対策に資することを目的に, 2016年3月以降に感染症発生動向調査に届出られた先天梅毒児の主治医および母親に対し, 自治体と医療機関の協力を得て質問紙調査およびインタビュー調査を実施した(背景, 方法等に関しては, https://www.niid.go.jp/niid/ja/syphilis-m-3/syphilis-iasrd/7142-445d01.html3)および4)を参照)。今回, 参考文献3)の続報として, 2017年10月までに報告された先天梅毒17例のうち調査協力の同意が得られた13症例の結果を報告する。

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