発生動向総覧
〈第49週コメント〉 12月10日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核313例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢1例〔菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:タイ/ミャンマー〕
腸管出血性大腸菌感染症39例(有症者24例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内39例 国内の感染地域:山口県4例、長崎県4例、青森県3例、宮城県2例、埼玉県2例、千葉県2例、愛知県2例、京都府2例、香川県2例、福岡県2例、茨城県1例、群馬県1例、神奈川県1例、新潟県1例、石川県1例、静岡県1例、三重県1例、滋賀県1例、大阪府1例、兵庫県1例、宮崎県1例、不明3例 年齢群:1歳(1例)、2歳(2例)、3歳(1例)、4歳(1例)、5歳(1例)、6歳(1例)、8歳(2例)、9歳(1例)、10代(4例)、20代(6例)、30代(7例)、40代(2例)、50代(4例)、60代(3例)、70代(2例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O26 VT1(10例)、O157 VT1・VT2(7例)、O121 VT2(5例)、O145 VT2(4例)、O157 VT1(2例)、O157 VT2(2例)、O26 VT不明(1例)、O91 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O157 VT不明(1例)、O165 VT1・VT2(1例)、O165 VT1(1例)、その他・不明(3例) 累積報告数:4,023例(有症者2,772例、うちHUS 97例.死亡2例)
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パラチフス1例(感染地域:ミャンマー) |
4類感染症: |
E型肝炎3例
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感染地域(感染源):群馬県1例(ホルモン)、埼玉県1例(豚レバー)、国内(都道府県不明)1例(不明)
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重症熱性血小板減少症候群1例
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感染地域:熊本県 年齢群:70代
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つつが虫病15例
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感染地域:宮崎県5例、鹿児島県2例、青森県1例、福島県1例、群馬県1例、千葉県1例、長野県1例、愛知県1例、福岡県1例、熊本県1例
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デング熱2例
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感染地域:インド1例、フィリピン1例 累積報告数:332例(感染地域:国内161例*、国外170例、国内/国外1例) * 届出時期等により、厚生労働省公表分と異なる可能性があります。
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レジオネラ症16例(肺炎型15例、ポンティアック型1例)
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感染地域:神奈川県2例、愛知県2例、宮城県1例、栃木県1例、富山県1例、大阪府1例、鳥取県1例、愛媛県1例、長崎県1例、国内(都道府県不明)5例 年齢群:30代(1例)、50代(1例)、60代(7例)、70代(3例)、80代(3例)、90代(1例) 累積報告数:1,140例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢14例(腸管アメーバ症13例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:群馬県2例、千葉県1例、東京都1例、新潟県1例、三重県1例、滋賀県1例、和歌山県1例、国内(都道府県不明)4例、国内(都道府県不明)/フィリピン1例、タイ/フィリピン/台湾1例 感染経路:性的接触4例(異性間2例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)、不明10例
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ウイルス性肝炎4例 |
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B型4例_感染経路:性的接触4例(異性間3例、同性間1例)
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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症9例 |
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菌検出検体:喀痰3例、血液2例、尿2例、腹水1例、胆汁1例 菌種:E. aerogenes 5例、その他・不明4例 感染経路:以前からの保菌3例、医療器具関連1例、その他・不明5例
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急性脳炎7例 |
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インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:1歳 単純ヘルペスウイルス/EBウイルス1例_年齢群:70代 病原体不明5例_年齢群:0歳(2例)、2歳(1例)、9歳(1例)、60代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病4例 |
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孤発性プリオン病古典型3例 遺伝性プリオン病家族性1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:30代(1例)、60代(1例)、80代(1例)
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後天性免疫不全症候群16例(AIDS 3例、無症候12例、その他1例) |
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感染地域:国内14例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触14例(異性間4例、同性間9例、異性/同性間1例)、性的接触(同性間)/静注薬物使用1例、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:北海道)
侵襲性インフルエンザ菌感染症1例(菌検出検体:髄液) |
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年齢群:60代
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侵襲性肺炎球菌感染症34例(菌検出検体:血液28例、血液/髄液5例、髄液1例) |
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年齢群:1歳(1例)、6歳(1例)、40代(2例)、50代(3例.うち1例死亡)、60代(10例)、70代(4例)、80代(13例.うち1例死亡)
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水痘(入院例に限る)8例(検査診断例5例、臨床診断例3例)
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年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、10代(1例)、40代(2例)、70代(1例)、80代(1例)、90代(1例)
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梅毒21例(早期顕症I期6例、早期顕症II期7例、晩期顕症2例、無症候6例)
播種性クリプトコックス症1例
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菌検出検体:髄液 感染地域:愛知県 年齢群:90代
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風しん2例(臨床診断例2例)
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感染地域:東京都1例、兵庫県1例 年齢群:2歳(1例)、5~9歳(1例) 累積報告数:315例(検査診断例198例、臨床診断例117例)
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麻しん1例(修飾麻しん)
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感染地域:国内・国外不明 年齢群:35~39歳 累積報告数:460例〔麻しん(検査診断例352例、臨床診断例37例)、修飾麻しん71例〕
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(補)他にオウム病1例の報告があったが削除予定。また、2013年第49週から2014年第48週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:ベトナム〕、E型肝炎3例〔感染地域(感染源):東京都1例(豚肉)、広島県1例(不明)、パキスタン1例(鶏肉)〕、デング熱2例(感染地域:フィリピン2例)、日本紅斑熱1例(感染地域:三重県)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症16例(感染経路:以前からの保菌6例、医療器具関連3例、その他3例、不明4例)、急性脳炎5例〔インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:4歳.水痘帯状疱疹ウイルス1例_年齢群:10代.RSウイルス1例_年齢群:2歳.病原体不明2例_年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(80代.死亡)、水痘(入院例に限る)5例〔1歳(1例)、2歳(1例)、10代(1例)、30代(2例)〕、播種性クリプトコックス症3例〔感染地域:東京都1例、新潟県1例、長野県1例.年齢群:60代(1例)、70代(1例)、80代(1例)〕、薬剤耐性アシネトバクター感染症1例(菌検出検体:血液_感染経路:不明)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です(増減の目安は小数点第3位以下を含む)。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は岩手県(11.55)、埼玉県(9.49)、福島県(7.68)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は112例と前週と比較して増加した。都道府県別では31都道府県から報告があり、年齢別では0歳(6例)、1~9歳(41例)、10代(10例)、20代(2例)、30代(1例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(7例)、70代(14例)、80歳以上(28例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は6,851例と第46週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約66%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は北海道(2.80)、新潟県(1.79)、富山県(1.31)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は北海道(5.65)、福岡県(5.25)、岩手県(4.90)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第46週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は大分県(22.92)、佐賀県(18.00)、福岡県(16.25)である。水痘の定点当たり報告数は第39週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は新潟県(2.41)、山形県(2.33)、福井県(2.09)である。手足口病の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は愛媛県(4.19)、沖縄県(3.53)、高知県(2.77)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.15)、広島県(0.04)、山形県(0.03)、高知県(0.03)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は新潟県(1.05)、佐賀県(0.39)、宮崎県(0.36)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は福島県(1.71)、静岡県(1.20)、栃木県(1.14)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は3週連続で増加した。10都県から20例報告があり、年齢別では0歳(7例)、1~4歳(10例)、5~9歳(3例)であった。
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