発生動向総覧
〈第46週コメント〉 11月19日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核413例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢6例 |
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菌種:S. flexneri (B群)2例_感染地域:栃木県1例、国内(都道府県不明)1例 S. boydii (C群)1例_感染地域:ベトナム S. sonnei (D群)3例_感染地域:ザンビア1例、バングラデシュ1例、モロッコ1例
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腸管出血性大腸菌感染症45例(有症者32例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内42例、インドネシア1例、トルコ1例、フランス1例 国内の感染地域:山口県6例*、長野県4例**、東京都3例、福岡県3例、長崎県3例、群馬県2例、埼玉県2例、兵庫県2例、宮城県1例、千葉県1例、神奈川県1例、石川県1例、愛知県1例、滋賀県1例、大阪府1例、徳島県1例、高知県1例、熊本県1例、不明7例 * 保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) ** 第43週に発生した飲食店における食中毒患者を含む(O157 VT1・VT2) 年齢群:1歳(3例)、2歳(4例)、3歳(4例)、5歳(2例)、6歳(1例)、7歳(2例)、9歳(2例)、10代(5例)、20代(5例)、30代(5例)、40代(7例)、50代(1例)、60代(2例)、70代(2例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(12例)、O26 VT1( 11例)、O157 VT2(7例)、O111 VT1(3例)、O157 VT不明(3例)、O103 VT1(2例)、O157 VT1(2例)、O91 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、その他・不明(3例) 累積報告数:3,894例(有症者2,699例、うちHUS 95例.死亡2例)
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腸チフス2例(感染地域:東京都1例、インド1例) |
4類感染症: |
A型肝炎1例(感染地域:北海道)
重症熱性血小板減少症候群1例
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感染地域:山口県 年齢群:80代(死亡)
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つつが虫病20例
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感染地域:群馬県4例、福島県2例、岐阜県2例、熊本県2例、青森県1例、茨城県1例、千葉県1例、神奈川県1例、兵庫県1例、和歌山県1例、広島県1例、佐賀県1例、大分県1例、鹿児島県1例
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デング熱3例
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感染地域:フィリピン2例、インド1例 累積報告数:325例(感染地域:国内160例*、国外164例、国内/国外1例) * 届出時期等により、厚生労働省公表分と異なる可能性があります。
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日本紅斑熱6例
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感染地域:千葉県3例、和歌山県1例、広島県1例、愛媛県1例
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マラリア1例(三日熱_感染地域:インド)
レジオネラ症16例(肺炎型14例、ポンティアック型2例)
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感染地域:宮城県1例、山形県1例、千葉県1例、東京都1例、新潟県1例、静岡県1例、愛知県1例、兵庫県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)6例、米国(ハワイ)1例 年齢群:30代(1例)、50代(3例)、60代(7例)、70代(3例)、80代(1例)、100代(1例) 累積報告数:1,076例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢11例(腸管アメーバ症11例) |
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感染地域:神奈川県1例、奈良県1例、広島県1例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)3例、タイ1例、中国1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触3例(異性間2例、同性間1例)、経口感染2例、不明6例
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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症21例 |
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菌検出検体:尿7例、血液6例、喀痰4例、腹水2例、胆汁2例 菌種:E. cloacae 9例、E. aerogenes 4例、E. coli 2例、その他・不明6例 感染経路:以前からの保菌5例、医療器具関連4例、院内感染1例、手術部位1例、以前からの保菌/手術部位1例、不明9例
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急性脳炎4例 |
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感単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:30代 帯状疱疹ウイルス1例_年齢群:70代 病原体不明2例_年齢群:0歳(1例)、50代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例(孤発性プリオン病古典型3例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:30代(1例)、50代(1例.死亡)、70代(2例)
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後天性免疫不全症候群20例(AIDS 5例、無症候12例、その他3例) |
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感染地域:国内15例、国内・国外不明5例 感染経路:性的接触17例(異性間2例、同性間12例、異性/同性間3例)、不明3例
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ジアルジア症1例(感染地域:福岡県)
侵襲性インフルエンザ菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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年齢群:70代
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侵襲性肺炎球菌感染症24例(菌検出検体:血液19例、血液/髄液4例、髄液1例) |
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年齢群:1歳(1例)、3歳(1例)、50代(2例)、60代(9例.うち2例死亡)、70代(6例)、80代(5例.うち1例死亡)
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水痘(入院例に限る)6例(検査診断例3例、臨床診断例3例)
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年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、3歳(2例)、7歳(1例)、10代(1例)
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梅毒13例(早期顕症I期4例、早期顕症II期4例、無症候5例)
播種性クリプトコックス症3例
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菌検出検体:血液1例、髄液1例、髄液/組織1例 感染地域:岩手県1例、兵庫県1例、愛媛県1例 年齢群:40代(1例)、60代(2例)
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バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:不明_菌検出検体:膿
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風しん5例(検査診断例4例、臨床診断例1例)
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感染地域:愛知県2例、岩手県1例、静岡県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:1歳(1例)、30~34歳(1例)、40代(1例)、60代(2例) 累積報告数:311例(検査診断例197例、臨床診断例114例)
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麻しん2例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例1例)〕
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感染地域:千葉県1例、国内(都道府県不明)/ベトナム1例 年齢群:20~24歳(1例)、40代(1例) 累積報告数:457例〔麻しん(検査診断例349例、臨床診断例38例)、修飾麻しん70例〕
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薬剤耐性アシネトバクター感染症1例
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菌検出検体:喀痰 感染経路:以前からの保菌(呼吸器)
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(補)2013年第46週から2014年第45週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:インド〕、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症15例(感染経路:以前からの保菌6例、医療器具関連3例、手術部位1例、以前からの保菌/医療器具関連1例、以前からの保菌/手術部位1例、その他3例)、急性脳炎5例〔ヒトヘルペスウイルス6型1例_年齢群:1歳.RSウイルス1例_年齢群:5歳.ロタウイルス1例_年齢群:6歳.病原体不明2例_年齢群:30代(1例)、40代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(80代.死亡)、侵襲性髄膜炎菌感染症1例(感染地域:東京都_年齢群:50代)、水痘(入院例に限る)7例〔0歳(1例)、5歳(1例)、30代(1例)、40代(1例)、50代(2例)、70代(1例)〕、播種性クリプトコックス症3例〔感染地域:栃木県1例、国内(都道府県不明)2例.年齢群:60代(1例)、80代(2例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です(増減の目安は小数点第3位以下を含む)。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は山形県(1.15)、大分県(0.97)、岩手県(0.84)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は15例と前週と比較して増加し、8府県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は4,328例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約70%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第43週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は北海道(2.04)、島根県(1.22)、新潟県(1.21)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は岩手県(4.65)、北海道(4.20)、新潟県(3.87)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は香川県(12.41)、大分県(10.67)、福井県(9.82)である。水痘の定点当たり報告数は第39週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は新潟県(2.44)、山形県(1.80)、宮崎県(1.72)である。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(3.12)、愛媛県(2.70)、鹿児島県(2.04)である。百日咳の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別の上位2位は福岡県(0.06)、栃木県(0.04)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第36週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は新潟県(0.46)、香川県(0.34)、宮崎県(0.33)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位2位は福島県(1.71)、青森県(1.00)、富山県(1.00)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は2週連続で減少した。5県から5例報告があり、年齢別では0歳(1例)、1~4歳(2例)、5~9歳(1例)、10代(1例)であった。
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