発生動向総覧
〈第30週コメント〉 7月30日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核340例 |
3類感染症: |
コレラ1例(感染地域:中国)
細菌性赤痢2例 |
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菌種:S. flexneri (B群)2例_感染地域:国内(都道府県不明)1例、インドネシア1例
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腸管出血性大腸菌感染症163例(有症者104例、うちHUS 4例) |
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感染地域:国内161例、国内・国外不明2例 国内の多い感染地域:北海道42例*、埼玉県10例、千葉県9例**、東京都7例、神奈川県7例、群馬県5例、愛知県5例、大阪府5例、兵庫県5例、山形県4例、三重県4例、福岡県4例、熊本県4例 * 第29週に報告された保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) ** 第28週に報告された飲食店における食中毒患者を含む(O157 VT2) 年齢群:0歳(3例)、1歳(4例)、2歳(10例)、3歳(9例)、4歳(7例)、5歳(3例)、6歳(2例)、7歳(4例)、8歳(3例)、9歳(4例)、10代(19例)、20代(24例)、30代(25例)、40代(10例)、50代(10例)、60代(11例)、70代(9例)、80代(6例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(46例)、O26 VT1(44例)、O157 VT2(30例)、O157 VT不明(9例)、O157 VT1(7例)、O103 VT1(4例)、O121 VT2(4例)、O26 VT不明(1例)、O91 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O111 VT1(1例)、O115 VT1(1例)、O145 VT1・VT2(1例)、O145 VT1(1例)、その他・不明(12例) 累積報告数:1,570例(有症者1,078例、うちHUS 43例.死亡2例)
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4類感染症: |
E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕 A型肝炎1例(感染地域:中国) チクングニア熱1例(感染地域:インドネシア) つつが虫病1例(感染地域:群馬県) デング熱2例(感染地域:マレーシア1例、マレーシア/シンガポール1例) 日本紅斑熱3例(感染地域:新潟県1例、広島県1例、鹿児島県1例) マラリア1例(卵形_感染地域:カメルーン) ライム病1例(感染地域:米国)
レジオネラ症26例(肺炎型26例)
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感染地域:広島県3例、神奈川県2例、長野県2例、愛知県2例、北海道1例、宮城県1例、秋田県1例、茨城県1例、東京都1例、石川県1例、岐阜県1例、静岡県1例、滋賀県1例、大阪府1例、兵庫県1例、香川県1例、愛媛県1例、国内(都道府県不明)4例 年齢群:40代(1例)、50代(10例)、60代(7例)、70代(2例)、80代(2例)、90代(4例) 累積報告数:640例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢11例(腸管アメーバ症10例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都1例、長野県1例、愛知県1例、京都府1例、大阪府1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)3例、中国/台湾1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触3例(異性間1例、同性間2例)、経口感染3例、不明5例
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ウイルス性肝炎5例 |
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B型5例_感染経路:性的接触4例(異性間3例、同性間1例)、不明1例
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急性脳炎2例 |
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病原体不明2例_年齢群:3歳(1例)、9歳(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:30代(1例)、40代(1例)、60代(1例)
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後天性免疫不全症候群16例(AIDS 5例、無症候11例) |
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感染地域:国内14例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触15例(異性間2例、同性間12例、異性/同性間1例)、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:福岡県)
侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:大阪府 年齢群:50代
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侵襲性肺炎球菌感染症8例(菌検出検体:血液8例) |
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年齢群:1歳(1例)、30代(1例)、60代(4例)、70代(2例)
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梅毒28例(早期顕症I期8例、早期顕症II期9例、晩期顕症1例、無症候10例) 破傷風3例〔年齢群:60代(2例)、80代(1例)〕
風しん2例(検査診断例1例、臨床診断例1例)
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感染地域:宮城県1例、愛知県1例 年齢群:5~9歳(1例)、25~29歳(1例) 累積報告数:253例(検査診断例156例、臨床診断例97例)
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(補)2013年第30週から2014年第29週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎3例〔感染地域(感染源):東京都1例(加熱した豚ハツ・レバー)、静岡県1例(シジミなど)、国内(都道府県不明)1例(輸血)〕、日本紅斑熱3例(感染地域:岡山県1例、香川県1例、福岡県1例)、ライム病1例(感染地域:北海道)、急性脳炎6例〔ヒトヘルペスウイルス6型1例_年齢群:1歳.病原体不明5例_年齢群:1歳(1例)、3歳(1例)、10代(2例)、60代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(0歳)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第17週以降減少が続いている。都道府県別の上位2位は沖縄県(1.24)、岐阜県(0.05)、福岡県(0.05)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は8例と前週と比較して増加し、5都道県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は370例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約76%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は北海道(1.41)、群馬県(1.33)、長野県(1.11)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第23週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は島根県(2.00)、福岡県(1.88)、愛媛県(1.84)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第22週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は大分県(6.56)、宮崎県(5.67)、岡山県(5.43)である。水痘の定点当たり報告数は第24週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は佐賀県(1.65)、福井県(1.50)、長野県(1.48)である。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は福岡県(5.18)、大分県(3.56)、石川県(3.45)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.24)、熊本県(0.08)、大分県(0.06)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は山梨県(7.58)、東京都(7.36)、埼玉県(6.54)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別の上位3位は富山県(1.20)、高知県(0.75)、青森県(0.67)、長崎県(0.67)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は第21週以降減少が続いている。6都道県から7例報告があり、年齢別では0歳(2例)、1~4歳(2例)、5~9歳(1例)、60代(1例)、70歳以上(1例)であった。
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