発生動向総覧
〈第27週コメント〉 7月9日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核429例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢2例 |
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菌種:S. dysenteriae(A群)1例_感染地域:インド S. sonnei(D群)1例_感染地域:タイ
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腸管出血性大腸菌感染症151例(有症者101例、うちHUS 3例) |
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感染地域:国内147例、韓国1例、モロッコ1例、国内・国外不明2例 国内の多い感染地域:埼玉県16例、静岡県14例、東京都13例、神奈川県9例、千葉県8例、宮城県5例、山形県5例、大阪府5例、群馬県4例、兵庫県4例、熊本県4例、愛知県3例、広島県3例、福岡県3例 年齢群:0歳(3例)、1歳(9例)、2歳(6例)、3歳(2例)、4歳(7例)、5歳(6例)、6歳(2例)、7歳(8例)、8歳(6例)、9歳(2例)、10代(22例)、20代(15例)、30代(14例)、40代(19例)、50代(7例)、60代(14例)、70代(5例)、80代(3例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(54例)、O26 VT1( 23例)、O157 VT2(14例)、O157 VT1(13例)、O103 VT1(11例)、O121 VT2(8例)、O157 VT不明(8例)、O111 VT1・VT2(4例)、O8 VT1(2例)、O111 VT1(2例)、O1 VT不明(1例)、O121 VT不明(1例)、O124 VT1(1例)、O145 VT2(1例)、O146 VT2(1例)、その他・不明(7例) 累積報告数:1,024例(有症者731例、うちHUS 29例.死亡1例)
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4類感染症: |
E型肝炎1例(感染地域:静岡県_感染源:不明) A型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕
重症熱性血小板減少症候群1例
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感染地域:宮崎県 年齢群:90代
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つつが虫病2例(感染地域:青森県1例、岩手県1例) デング熱4例(感染地域:インドネシア2例、タイ1例、マレーシア1例) 日本紅斑熱5例(感染地域:広島県2例、大阪府1例、徳島県1例、高知県1例) ブルセラ症1例(感染地域:埼玉県_感染源:飼育犬の疑い) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:シエラレオネ)
レジオネラ症32例(肺炎型28例、ポンティアック型3例、無症状病原体保有者1例)
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感染地域:宮崎県4例、石川県3例、埼玉県2例、大阪府2例、奈良県2例、群馬県1例、東京都1例、神奈川県1例、福井県1例、長野県1例、愛知県1例、京都府1例、島根県1例、岡山県1例、山口県1例、愛媛県1例、福岡県1例、佐賀県1例、熊本県1例、富山県/大阪府1例、国内(都道府県不明)4例 年齢群:30代(1例)、40代(2例)、50代(6例)、60代(11例)、70代(7例)、80代(5例) 累積報告数:537例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢16例(腸管アメーバ症14例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:千葉県3例、埼玉県1例、東京都1例、静岡県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)6例、韓国1例、フィリピン1例、フランス1例 感染経路:性的接触4例(異性間2例、異性間・同性間不明2例)、経口感染2例、不明10例
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ウイルス性肝炎5例 |
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B型1例_感染経路:性的接触(異性間) C型4例_感染経路:性的接触3例(同性間2例、異性間・同性間不明1例)、不明1例
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急性脳炎4例 |
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病原体不明4例_年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、20代(1例)
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クリプトスポリジウム症4例(感染地域:東京都2例、長野県2例) クロイツフェルト・ヤコブ病4例(孤発性プリオン病古典型4例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:40代(1例)、80代(1例)、90代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群19例(AIDS 7例、無症候9例、その他3例) |
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感染地域:国内17例、タイ1例、中国1例 感染経路:性的接触19例(異性間3例、同性間14例、異性/同性間2例)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:福岡県 年齢群:60代
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侵襲性肺炎球菌感染症13例(菌検出検体:血液10例、血液・髄液3例) |
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年齢群:1歳(2例)、2歳(1例)、30代(1例)、40代(2例)、60代(4例)、70代(1例)、80代(2例.ともに死亡)
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梅毒28例(早期顕症I期7例、早期顕症II期8例、晩期顕症1例、無症候12例) 破傷風3例〔年齢群:40代(1例)、70代(1例)、80代(1例)〕
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例
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遺伝子型:不明2例_菌検出検体:尿1例、その他(腹腔内ドレーンの排液)1例
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風しん3例(検査診断例1例、臨床診断例2例)
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感染地域:山形県1例、東京都1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:30~34歳(1例)、40代(2例) 累積報告数:233例(検査診断例147例、臨床診断例86例)
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麻しん14例〔麻しん(検査診断例5例、臨床診断例8例)、修飾麻しん1例〕
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感染地域:大阪府4例、神奈川県3例、愛知県2例、埼玉県1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:0歳(2例)、2歳(1例)、3歳(1例)、5~9歳(1例)、15~19歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(3例)、35~39歳(1例)、40代(2例) 累積報告数:410例〔麻しん(検査診断例302例、臨床診断例56例)、修飾麻しん52例〕
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(補)2013年第27週から2014年第26週までに診断されたものの報告遅れとして、日本紅斑熱4例(感染地域:三重県3例、熊本県1例)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ウガンダ)、急性脳炎4例〔病原体不明4例_年齢群:0歳(2例)、1歳(1例)、8歳(1例)〕、クリプトスポリジウム症59例(感染地域:長野県59例)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(70代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第17週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は沖縄県(3.41)、鹿児島県(0.27)、山形県(0.21)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は4例と前週と比較して減少し、4都府県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は254例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約82%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は栃木県(1.54)、長野県(1.39)、北海道(1.27)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第23週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は島根県(3.43)、鹿児島県(3.40)、福岡県(3.18)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第22週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は大分県(8.22)、愛媛県(7.78)、島根県(7.04)である。水痘の定点当たり報告数は第24週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は宮崎県(2.17)、熊本県(1.82)、愛媛県(1.81)である。手足口病の定点当たり報告数は第20週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は大分県(4.86)、宮崎県(3.14)、福岡県(3.05)である。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.18)、鳥取県(0.16)、徳島県(0.09)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は鳥取県(7.16)、宮崎県(5.28)、奈良県(5.03)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は青森県(1.17)、大分県(0.82)、石川県(0.80)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は第21週以降減少が続いている。17道府県から35例報告があり、年齢別では0歳(13例)、1~4歳(18例)、5~9歳(2例)、20代(1例)、70歳以上(1例)であった。
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