発生動向総覧
〈第13週コメント〉 4月2日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核384例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢2例
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菌種:S. boydii (C群)1例_感染地域:タイ/インドネシア S. sonnei (D群)1例_感染地域:フィリピン
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腸管出血性大腸菌感染症15例(有症者10例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内14例、トルコ1例 国内の感染地域:神奈川県2例、北海道1例、富山県1例、福井県1例、岐阜県1例、京都府1例、福岡県1例、熊本県1例、宮崎県1例、不明4例 年齢群:1歳(2例)、2歳(1例)、5歳(1例)、10代(2例)、20代(3例)、30代(1例)、50代(1例)、60代(3例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(5例)、O26 VT1(4例)、O26 VT1・VT2(1例)、O26 VT不明(1例)、O111 VT1(1例)、O157 VT2(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:95例(有症者67例、うちHUS 3例.死亡なし)
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4類感染症: |
E型肝炎5例
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感染地域(感染源):埼玉県1例(豚肉/ホルモン)、東京都1例(レバ刺し)、岐阜県1例(豚レバー)、国内(都道府県不明)2例(不明2例)
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A型肝炎4例
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感染地域:埼玉県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)1例、国内・国外不明1例
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エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道) チクングニア熱2例(感染地域:インドネシア1例、トンガ1例)
デング熱4例(デング熱3例、デング出血熱1例)
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感染地域:インドネシア1例、東ティモール1例、マレーシア1例、タイ/カンボジア1例
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日本紅斑熱5例(感染地域:三重県3例、高知県1例、長崎県1例) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:カメルーン)
レジオネラ症12例(肺炎型11例、無症状病原体保有者1例)
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感染地域:兵庫県3例、山形県2例、静岡県2例、岩手県1例、千葉県1例、神奈川県1例、石川県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:50代(1例)、60代(3例)、70代(5例)、80代(2例)、90代(1例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢16例(腸管アメーバ症14例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:北海道1例、埼玉県1例、東京都1例、静岡県1例、愛知県1例、兵庫県1例、高知県1例、沖縄県1例、国内(都道府県不明)6例、マレーシア1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触5例(異性間3例、同性間2例)、経口感染2例、不明9例
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ウイルス性肝炎1例〔C型_感染経路:性的接触(異性間)〕
急性脳炎3例 |
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単純ヘルペスウイルス2型1例_年齢群:0歳 病原体不明2例_年齢群:1歳(1例)、70代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型2例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例 |
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年齢群:70代(2例)、80代(2例)、90代(1例)
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後天性免疫不全症候群19例(AIDS 6例、無症候8例、その他5例) |
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感染地域:国内17例、フィリピン1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触14例(異性間4例、同性間10例)、静注薬物使用1例、不明4例
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:山梨県 年齢群:40代
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侵襲性肺炎球菌感染症23例(菌検出検体:血液20例、血液・髄液2例、髄液1例) |
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年齢群:1歳(3例)、2歳(2例)、8歳(1例)、30代(1例)、40代(1例)、60代(4例)、70代(4例.うち1例死亡)、80代(5例)、90代(2例.うち1例死亡)
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梅毒18例(早期顕症I期1例、早期顕症II期8例、無症候9例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:VanC_菌検出検体:血液
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風しん7例(検査診断例6例、臨床診断例1例)
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感染地域:秋田県2例、東京都2例、栃木県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:10~14歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(2例)、40代(1例)、50代(1例) 累積報告数:127例(検査診断例86例、臨床診断例41例)
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麻しん24例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例16例)、修飾麻しん5例〕
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感染地域:東京都5例、和歌山県4例、埼玉県3例、静岡県3例、大阪府2例、北海道1例、神奈川県1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)1例、国内(都道府県不明)/フィリピン1例、中国1例、カザフスタン/中国1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、3歳(2例)、4歳(1例)、5~9歳(2例)、10~14歳(1例)、15~19歳(4例)、25~29歳(6例)、30~34歳(4例)、50代(1例) 累積報告数:231例〔麻しん(検査診断例174例、臨床診断例32例)、修飾麻しん25例〕
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(補)2013年第13週から2014年第12週までに診断されたものの報告遅れとして、腸チフス1例(感染地域:インド)、E型肝炎1例(感染地域:北海道_感染源:豚ホルモンの可能性)、日本紅斑熱1例(感染地域:長崎県)、マラリア1例(病型不明_感染地域:マレーシア)、レプトスピラ症1例(感染地域:新潟県_感染源:不明)、急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:0歳)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔0歳(1例)、40代(1例)、60代(1例)〕、侵襲性髄膜炎菌感染症1例(感染地域:東京都_年齢群:70代.死亡)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第10週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は福井県(27.19)、岩手県(22.13)、山形県(20.10)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は489例と前週と比較して減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(35例)、1~9歳(166例)、10代(27例)、20代(9例)、30代(23例)、40代(11例)、50代(21例)、60代(35例)、70代(66例)、80歳以上(96例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は641例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約81%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は石川県(1.28)、鹿児島県(1.15)、島根県(1.13)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第10週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は新潟県(3.70)、山形県(3.67)、福井県(3.14)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は大分県(14.69)、熊本県(13.40)、宮崎県(11.94)である。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(2.97)、福井県(2.23)、鹿児島県(2.20)である。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.28)、熊本県(1.18)、大分県(0.56)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は鳥取県(0.11)、長崎県(0.07)、佐賀県(0.04)、熊本県(0.04)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は山口県(0.42)、熊本県(0.34)、徳島県(0.22)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は青森県(1.83)、宮城県(1.08)、栃木県(1.00)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は減少した。37都道府県から132例報告があり、年齢別では0歳(15例)、1~4歳(94例)、5~9歳(16例)、10代(3例)、20代(1例)、30代(1例)、70歳以上(2例)であった。
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