発生動向総覧
〈第6週コメント〉 2月12日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核297例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症3例(有症者3例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内3例 国内の感染地域:北海道1例、埼玉県1例、不明1例 年齢群:6歳(1例)、10代(1例)、20代(1例) 血清型・毒素型:O26 VT1(1例)、O127 VT1(1例)、O157 VT1・VT2(1例) 累積報告数:40例(有症者29例、うちHUS 3例.死亡なし)
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腸チフス1例(感染地域:マレーシア) |
4類感染症: |
E型肝炎1例
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感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明
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A型肝炎12例
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感染地域:宮城県2例、東京都2例、山形県1例、埼玉県1例、千葉県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)1例、エチオピア1例、タイ1例、カンボジア1例
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つつが虫病1例(感染地域:鹿児島県) デング熱1例(感染地域:インドネシア)
レジオネラ症12例(肺炎型11例、無症状病原体保有者1例)
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感染地域:石川県3例、山形県1例、福井県1例、愛知県1例、兵庫県1例、和歌山県1例、島根県1例、広島県1例、愛媛県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:60代(2例)、70代(1例)、80代(6例)、90代以上(3例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢12例(腸管アメーバ症9例、腸管外アメーバ症2例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:愛媛県2例、宮城県1例、千葉県1例、東京都1例、京都府1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)4例、国外(国不明)1例 感染経路:性的接触5例(異性間3例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)、経口感染1例、不明6例
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ウイルス性肝炎1例(B型_感染経路:不明)
急性脳炎2例 |
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インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:3歳 病原体不明1例_年齢群:70代
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:30代(1例)、60代(1例)
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後天性免疫不全症候群16例(AIDS 6例、無症候9例、その他1例) |
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感染地域:国内14例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触16例(異性間4例、同性間12例)
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ジアルジア症1例(感染地域:東京都)
侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:0歳(1例)、80代(1例)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:千葉県 年齢群:40代
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侵襲性肺炎球菌感染症30例(菌検出検体:血液22例、血液・髄液5例、髄液3例) |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、5歳(1例)、30代(1例)、50代(3例)、60代(8例.うち2例死亡)、70代(7例)、80代(6例.うち1例死亡)、90代(1例)
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梅毒14例(早期顕症II期5例、晩期顕症2例、無症候7例)
風しん7例(検査診断例6例、臨床診断例1例)
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感染地域:埼玉県2例、神奈川県2例、愛知県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:15~19歳(2例)、20~24歳(1例)、30~34歳(1例)、40代(2例)、50代(1例) 累積報告数:50例(検査診断例35例、臨床診断例15例)
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麻しん12例〔麻しん(検査診断例8例、臨床診断例2例)、修飾麻しん2例〕
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感染地域:千葉県3例、茨城県2例、埼玉県2例、京都府2例、山口県1例、フィリピン1例、中国1例 年齢群:1歳(2例)、4歳(1例)、5~9歳(2例)、10~14歳(1例)、20~24歳(2例)、25~29歳(3例)、30~34歳(1例) 累積報告数:83例〔麻しん(検査診断例69例、臨床診断例9例)、修飾麻しん5例〕
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(補)2013年第6週から2014年第5週までに診断されたものの報告遅れとして、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、急性脳炎3例〔インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:3歳.インフルエンザウイルス型不明1例_年齢群:2歳.病原体不明1例_年齢群:20代〕、クリプトスポリジウム症2例(感染地域:三重県2例)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例〔2歳(1例)、20代(1例)、40代(1例.死亡)、80代(1例.死亡)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:血液)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は大分県(52.38)、群馬県(43.08)、埼玉県(41.77)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は925例と前週と比較して減少した。都道府県別では47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(64例)、1~9歳(329例)、10代(65例)、20代(15例)、30代(25例)、40代(32例)、50代(47例)、60代(87例)、70代(125例)、80歳以上(136例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,595例と2週連続で減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は石川県(1.55)、島根県(1.48)、鹿児島県(1.33)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は山形県(5.17)、新潟県(5.11)、北海道(4.13)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は大分県(17.08)、山形県(14.67)、鹿児島県(14.51)である。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は石川県(3.79)、宮崎県(2.64)、新潟県(2.33)である。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.86)、熊本県(1.20)、福岡県(0.58)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.12)、長崎県(0.09)、長野県(0.07)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は熊本県(0.14)、沖縄県(0.12)、宮崎県(0.11)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別の上位3位は埼玉県(1.40)、岡山県(1.00)、島根県(0.75)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では18都道府県から59例報告があり、年齢別では0歳(10例)、1~4歳(39例)、5~9歳(8例)、70歳以上(2例)であった。
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