発生動向総覧
〈第51週コメント〉 12月25日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核354例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢1例
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菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:ラオス
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腸管出血性大腸菌感染症21例(有症者12例、うちHUS なし)
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感染地域:国内21例 国内の感染地域:東京都3例、福岡県3例、群馬県2例、島根県2例、北海道1例、岩手県1例、静岡県1例、大阪府1例、香川県1例、不明6例 年齢群:3歳(1例)、4歳(1例)、5歳(1例)、8歳(2例)、9歳(1例)、10代(1例)、20代(3例)、30代(1例)、40代(3例)、50代(2例)、60代(3例)、70代(1例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(8例)、O157 VT2(5例)、O26 VT1(4例)、O103 VT1(1例)、O146 VT1(1例)、O168 VT2(1例)、その他・不明(1例) 累積報告数:4,000例(有症者2,604例、うちHUS 85例.死亡4例)
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腸チフス1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕 パラチフス1例(感染地域:ミャンマー/タイ/ラオス) |
4類感染症:
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E型肝炎4例
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感染地域(感染源):福島県1例(イノシシ肉)、国内(都道府県不明)2例(不明2例)、スウェーデン1例(不明)
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A型肝炎1例(感染地域:埼玉県) Q熱1例(感染地域:福島県_感染源:不明)
つつが虫病17例
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感染地域:宮崎県5例、鹿児島県4例、茨城県1例、千葉県1例、長野県1例、岐阜県1例、静岡県1例、三重県1例、福岡県 1例、熊本県1例
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デング熱2例(デング熱1例、デング出血熱1例)
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感染地域:フィリピン1例、インド1例
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日本紅斑熱1例(感染地域:熊本県) マラリア1例(四日熱_感染地域:アンゴラ)
レジオネラ症8例(肺炎型8例) |
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感染地域:愛知県2例、岩手県1例、山形県1例、神奈川県1例、岐阜県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:50代(1例)、60代(1例)、70代(2例)、80代(2例)、90代(2例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:インドネシア_感染源:河川) |
5類感染症:
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アメーバ赤痢13例(腸管アメーバ症13例) |
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感染地域:宮城県2例、東京都2例、千葉県1例、国内(都道府県不明)5例、米国1例、タイ1例、インド1例 感染経路:性的接触3例(異性間1例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)、経口感染3例、不明7例
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ウイルス性肝炎3例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、異性間・同性間不明1例) EBウイルス1例_感染経路:不明
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急性脳炎3例 |
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病原体不明3例_年齢群:3歳(2例)、4歳(1例)
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後天性免疫不全症候群19例(AIDS 5例、無症候11例、その他3例) |
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感染地域:国内17例、フィリピン1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触17例(同性間12例、異性間4例、異性間・同性間不明1例)、性的接触(同性間)/静注薬物使用1例、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:東京都)
侵襲性インフルエンザ菌感染症3例(菌検出検体:血液3例) |
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年齢群:80代(1例)、90代(2例.うち1例死亡)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:広島県 年齢群:60代
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侵襲性肺炎球菌感染症20例(菌検出検体:血液17例、髄液1例、血液・髄液2例) |
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年齢群:0歳(2例)、30代(1例)、50代(1例)、60代(6例)、70代(3例)、80代(6例.うち1例死亡)、90代(1例)
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梅毒11例(早期顕症I期1例、早期顕症II期5例、無症候5例)
風しん15例(検査診断例6例、臨床診断例9例) |
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感染地域:東京都2例、神奈川県2例、兵庫県2例、茨城県1例、栃木県1例、岐阜県1例、国内(都道府県不明)5例、国内(都道府県不明)/マレーシア1例 年齢群:4歳(1例)、5~9歳(4例)、10~14歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(3例)、35~39歳(1例)、40代(3例)、50代(1例) 累積報告数:14,340例(検査診断例9,865例、臨床診断例4,475例)
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麻しん4例〔麻しん(検査診断例3例)、修飾麻しん1例〕 |
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感染地域:東京都1例、スリランカ2例、フィリピン1例 年齢群:1歳(1例)、15~19歳(1例)、25~29歳(1例)、35~39歳(1例) 累積報告数:225例〔麻しん(検査診断例99例、臨床診断例61例)、修飾麻しん65例〕
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(補)2012年第51週から2013年第50週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:大阪府_感染源:不明)、日本脳炎1例(感染地域:京都府_年齢群:70代.死亡)、急性脳炎6例〔ヘルペスウイルス1例_年齢群:70代.病原体不明5例_年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、7歳(1例)、70代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(80代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は山口県(5.12)、鹿児島県(4.67)、高知県(3.92)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は70例と前週と比較して増加した。都道府県別では27都道府県から報告があり、年齢別では0歳(3例)、1~9歳(20例)、10代(2例)、20代(1例)、30代(3例)、40代(2例)、50代(1例)、60代(6例)、70代(9例)、80歳以上(23例)であった。
小児科定点報告疾患(主なもの):RSウイルス感染症の報告数は4,087例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約72%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第46週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は佐賀県(2.91)、島根県(2.65)、富山県(2.62)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第46週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は山形県(6.53)、北海道(5.11)、福岡県(4.80)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第46週以降増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は埼玉県(34.72)、群馬県(30.02)、東京都(29.43)である。水痘の定点当たり報告数は第46週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は新潟県(4.39)、富山県(3.55)、青森県(3.49)である。手足口病の定点当たり報告数は第45週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は佐賀県(3.17)、鹿児島県(2.45)、宮崎県(1.81)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位2位は大分県(0.06)、沖縄県(0.06)、鳥取県(0.05)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第31週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は愛媛県(0.27)、香川県(0.20)、福井県(0.18)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は富山県(1.40)、青森県(1.33)、高知県(1.00)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)は2週連続で増加した。都道府県別では21都道府県から39例報告があり、年齢別では0歳(10例)、1~4歳(23例)、5~9歳(3例)、20代(1例)、70歳以上(2例)であった。
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