発生動向総覧
〈第48週コメント〉 12月4日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核382例 |
3類感染症:
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コレラ1例(感染地域:インド)
細菌性赤痢1例 |
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菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:ベトナム/カンボジア |
腸管出血性大腸菌感染症32例(有症者20例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内31例、インドネシア1例 国内の感染地域:富山県3例、兵庫県3例、長崎県3例、千葉県2例、神奈川県2例、北海道1例、宮城県1例、山形県1例、東京都1例、福井県1例、愛知県1例、三重県1例、京都府1例、和歌山県1例、岡山県1例、福岡県1例、大分県1例、不明6例 年齢群:1歳(2例)、2歳(3例)、4歳(1例)、7歳(1例)、10代(4例)、20代(2例)、30代(3例)、40代(6例)、50代(2例)、60代(4例)、70代(4例) 血清型・毒素型:O157 VT2(7例)、O157 VT1・VT2(6例)、O26VT1(5例)、O121 VT2(3例)、O157 VT1(3例)、O157 VT不明(2例)、O26 VT不明(1例)、O91 VT1・VT2(1例)、O91 VT1(1例)、O146 VT2(1例)、O169 VT2(1例)、その他・不明(1例) 累積報告数:3,790例(有症者2,521例、うちHUS 81例.死亡4例) |
腸チフス1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕 |
4類感染症:
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E型肝炎1例(感染地域:北海道_感染源:不明) A型肝炎2例 (感染地域:広島県1例、カンボジア1例) エキノコックス症1例 (多包条虫_感染地域:北海道)
重症熱性血小板減少症候群1例 |
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感染地域:熊本県 年齢群:60代 |
つつが虫病20例 |
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感染地域:群馬県3例、宮崎県3例、岐阜県2例、鹿児島県2例、青森県1例、福島県1例、茨城県1例、栃木県1例、東京都1例、富山県1例、長野県1例、愛知県1例、和歌山県1例、大分県1例 |
デング熱6例 |
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感染地域:タイ2例、フィリピン1例、スリランカ1例、インドネシア1例、ベトナム/ネパール/インド1例 |
日本紅斑熱6例(感染地域:熊本県4例、三重県1例、鹿児島県1例) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ベナン) ライム病1例(感染地域:大分県)
レジオネラ症17例(肺炎型16例、無症状病原体保有者1例) |
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感染地域:石川県3例、千葉県2例、新潟県2例、北海道1例、群馬県1例、埼玉県1例、東京都1例、三重県1例、大阪府1例、兵庫県1例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:40代(2例)、60代(2例)、70代(7例.うち1例死亡)、80代(4例)、90代(2例) |
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5類感染症:
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アメーバ赤痢14例(腸管アメーバ症12例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都2例、北海道1例、群馬県1例、国内(都道府県不明)9例、タイ1例 感染経路:性的接触3例(異性間3例)、経口感染2例、不明9例 |
ウイルス性肝炎3例 |
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B型3例_感染経路:性的接触3例(異性間1例、同性間1例、異性/同性間1例)
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急性脳炎7例 |
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RSウイルス1例_年齢群:6歳 病原体不明6例_年齢群:0歳(2例)、1歳(1例)、10代(1例)、20代(2例)
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:40代(1例)、70代(1例)、80代(1例)、90代(1例)
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後天性免疫不全症候群22例(AIDS 1例、無症候20例、その他1例) |
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感染地域:国内18例、シンガポール1例、ミャンマー1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触20例(異性間7例、同性間10例、異性/同性間2例、異性間・同性間不明1例)、不明2例
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ジアルジア症1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕
侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:80代(2例)
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侵襲性肺炎球菌感染症20例(菌検出検体:血液19例、不明1例) |
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年齢群:1歳(6例)、2歳(1例)、6歳(1例)、30代(1例)、60代(3例)、70代(3例)、80代(3例)、90代(2例)
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先天性風しん症候群1例 |
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病型:その他 感染地域:神奈川県 累積報告数:26例
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梅毒21例(早期顕症I期4例、早期顕症II期3例、晩期顕症1例、無症候13例) 破傷風1例(年齢群:50代)
風しん7例(検査診断例6例、臨床診断例1例) |
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感染地域:東京都3例、栃木県1例、神奈川県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:2歳(1例)、5~9歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、40代(2例)、50代(1例) 累積報告数:14,291例(検査診断例9,839例、臨床診断例4,452例) |
麻しん1例〔麻しん(検査診断例)〕 |
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感染地域:国内(都道府県不明) 年齢群:25~29歳 累積報告数:215例〔麻しん(検査診断例91例、臨床診断例61例)、修飾麻しん63例〕 |
(補)他にレジオネラ症1例の報告があったが削除予定。また、2012年第48週から2013年第47週までに診断されたものの報告遅れとして、チクングニア熱1例(感染地域:インドネシア)、急性脳炎4例〔インフルエンザウイルスAH3 1例_年齢群:5歳.病原体不明3例_年齢群:0歳(1例)、2歳(1例)、40代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(30代)などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は佐賀県(2.08)、鹿児島県(1.42)、岩手県(1.36)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は41例と前週と比較して増加した。都道府県別では19都府県から報告があり、年齢別では0歳(2例)、1~9歳(13例)、10代(1例)、20代(1例)、30代(1例)、40代(4例)、50代(2例)、60代(5例)、70代(8例)、80歳以上(4例)であった。
小児科定点報告疾患(主なもの):RSウイルス感染症の報告数は4,266例と3週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約70%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は3週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.64)、佐賀県(1.48)、鹿児島県(1.44)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は山形県(5.50)、北海道(3.44)、山口県(3.26)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は宮崎県(21.97)、埼玉県(19.42)、富山県(17.28)である。水痘の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は佐賀県(3.35)、福井県(3.23)、富山県(3.03)、宮崎県(3.03)である。手足口病の定点当たり報告数は第45週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は鹿児島県(4.53)、宮崎県(3.94)、佐賀県(2.96)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位2位は沖縄県(0.09)、新潟県(0.07)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第31週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は秋田県(0.43)、富山県(0.21)、山口県(0.17)、香川県(0.17)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は宮城県(1.83)、富山県(1.60)、岩手県(1.37)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)は2週連続で増加した。都道府県別では14都道府県から23例報告があり、年齢別では0歳(6例)、1~4歳(15例)、5~9歳(2例)であった。
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