発生動向総覧
〈第47週コメント〉 11月27日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核356例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢2例 |
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菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:福岡県1例、インド1例 |
腸管出血性大腸菌感染症50例(有症者23例、うちHUS 2例)
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感染地域:国内50例 国内の感染地域:島根県16例*、埼玉県7例、長崎県4例、茨城県3例、東京都3例、大阪府2例、福岡県2例、北海道1例、宮城県1例、千葉県1例、福井県1例、静岡県1例、京都府1例、和歌山県1例、広島県1例、香川県1例、宮崎県1例、鹿児島県1例、不明2例 * 社会福祉施設に関連した集団感染例を含む(O111 VT1) 年齢群:0歳(1例)、1歳(4例)、2歳(9例)、3歳(3例)、4歳(1例)、5歳(2例)、6歳(1例)、8歳(1例)、9歳(1例)、10代(7例)、20代(6例)、30代(5例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(3例)、70代(1例)、80代(2例) 血清型・毒素型:O111 VT1(16例)、O157 VT1・VT2(16例)、O157 VT2(7例)、O26 VT1(2例)、O103 VT1(2例)、O91 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O146 VT2(1例)、O157 VT1(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:3,752例(有症者2,497例、うちHUS 80例.死亡4例)
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腸チフス1例(感染地域:インドネシア) パラチフス1例(感染地域:インドネシア) |
4類感染症:
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E型肝炎3例 |
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感染地域(感染源):群馬県1例(不明)、千葉県1例(豚肉)、東京都1例(不明) |
A型肝炎2例〔感染地域:国内(都道府県不明)2例〕 コクシジオイデス症1例 (感染地域:米国) チクングニア熱1例 (感染地域:フィリピン)
つつが虫病18例 |
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感染地域:神奈川県5例、宮崎県3例、鹿児島県3例、佐賀県2例、福島県1例、富山県1例、静岡県1例、広島県1例、長崎県1例 |
デング熱4例(感染地域:フィリピン3例、タイ1例) 日本紅斑熱2例(感染地域:三重県1例、広島県1例) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ウガンダ) ライム病1例(感染地域:北海道)
レジオネラ症24例(肺炎型23例、無症状病原体保有者1例) |
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感染地域:長野県3例、埼玉県2例、愛知県2例、大阪府2例、大分県2例、茨城県1例、栃木県1例、群馬県1例、兵庫県1例、島根県1例、岡山県1例、山口県1例、香川県1例、国内(都道府県不明)2例、韓国1例、中国1例、国内・国外不明1例 年齢群:40代(1例)、50代(5例.うち1例死亡)、60代(5例)、70代(7例)、80代(4例)、90代(2例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:岡山県_感染源:水田) |
5類感染症:
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アメーバ赤痢9例(腸管アメーバ症9例) |
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感染地域:栃木県1例、岐阜県1例、静岡県1例、国内(都道府県不明)5例、マレーシア1例 感染経路:性的接触1例(異性間)、経口感染2例、不明6例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型1例_感染経路:性的接触(異性間) EBウイルス1例_感染経路:飛沫接触
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急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:7歳) クロイツフェルト・ヤコブ病1例(遺伝性プリオン病家族性)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:40代(1例.死亡)、80代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群16例(AIDS 1例、無症候12例、その他3例) |
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感染地域:国内13例、国内/タイ1例、タイ1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触15例(異性間2例、同性間12例、異性/同性間1例)、不明1例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:2歳(1例)、70代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症21例(菌検出検体:血液17例、血液・髄液2例、髄液2例) |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(3例)、3歳(1例)、4歳(1例)、10代(1例)、30代(1例)、50代(1例)、60代(3例.うち1例死亡)、70代(4例)、80代(4例)、90代(1例)
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梅毒11例(早期顕症I期5例、早期顕症II期3例、晩期顕症1例、無症候2例)
風しん6例(検査診断例4例、臨床診断例2例) |
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感染地域:愛知県2例、千葉県1例、東京都1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(2例) 累積報告数:14,279例(検査診断例9,828例、臨床診断例4,451例)
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麻しん1例〔麻しん(検査診断例)〕 |
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感染地域:国内(都道府県不明) 年齢群:70代 累積報告数:213例〔麻しん(検査診断例89例、臨床診断例61例)、修飾麻しん63例〕
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(補)2012年第47週から2013年第46週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:北海道_感染源:不明)、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、日本紅斑熱2例(感染地域:和歌山県1例、鳥取県1例)、急性脳炎3例〔ロタウイルス1例_年齢群:0歳.インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:5歳.エンテロウイルス1例_年齢群:0歳(死亡)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔60代(1例)、90代(1例.死亡)〕、侵襲性髄膜炎菌感染症1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_年齢群:80代〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は北海道(1.29)、沖縄県(0.95)、佐賀県(0.82)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は20例と前週と比較して増加した。都道府県別では14都府県から報告があり、年齢別では1~9歳(5例)、10代(3例)、20代(1例)、40代(2例)、50代(1例)、70代(3例)、80歳以上(5例)であった。
小児科定点報告疾患(主なもの):RSウイルス感染症の報告数は報告数は4,092例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約70%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.69)、鹿児島県(1.33)、山形県(1.07)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は山形県(5.07)、北海道(3.10)、新潟県(2.90)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は宮崎県(17.50)、熊本県(11.66)、富山県(11.55)である。水痘の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は岩手県(2.78)、福井県(2.64)、新潟県(2.31)である。手足口病の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別の上位3位は宮崎県(4.67)、鹿児島県(3.67)、佐賀県(2.65)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位2位は鳥取県(0.05)、長崎県(0.05)、福島県(0.04)、岐阜県(0.04)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第31週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は富山県(0.34)、福井県(0.27)、山形県(0.23)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎のの定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は栃木県(1.86)、福島県(1.57)、岩手県(1.53)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)は増加した。都道府県別では10都府県から12例報告があり、年齢別では0歳(3例)、1~4歳(7例)、5~9歳(2例)であった。
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