発生動向総覧
〈第32週コメント〉 8月14日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核385例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢6例
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菌種:S. sonnei (D群)6例_感染地域:富山県1例、山梨県1例、インドネシア1例、タイ1例、インド1例、インドネシア/シンガポール1例
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腸管出血性大腸菌感染症140例(有症者97例、うちHUS 7例)
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感染地域:国内139例、国内・国外不明1例 国内の多い感染地域:埼玉県18例*、熊本県13例**、北海道10例***、静岡県10例#、福岡県8例##、兵庫県6例、島根県6例、東京都5例、栃木県4例、千葉県4例### * 第31週に報告された保育園における集団感染例を含む(O26 VT1) ** 保育園における集団感染例を含む(O26 VT1) *** 第31週に報告された保育園における集団感染例を含む(O103 VT1) # 保育園における集団感染例を含む(O26 VT1) ## 第30週に発生した保育園における集団感染例を含む(O111 VT1・VT2) ### 幼稚園における集団感染例を含む(O157 VT2) 年齢群:0歳(1例)、1歳(24例)、2歳(9例)、3歳(10例)、4歳(9例)、5歳(8例)、6歳(3例)、7歳(4例)、8歳(3例)、9歳(1例)、10代(17例)、20代(15例)、30代(12例)、40代(3例)、50代(4例)、60代(8例)、70代(5例)、80代(4例) 血清型・毒素型:O26 VT1(45例)、O157 VT1・VT2(42例)、O157 VT2(15例)、O103 VT1(8例)、O157 VT不明(6例)、O26 VT不明(5例)、O111 VT1・VT2(3例)、O157 VT1(3例)、O26 VT1・VT2(2例)、O103 VT不明(1例)、O121 VT2(1例)、O128 VT1(1例)、O145 VT2(1例)、O145 VT不明(1例)、その他・不明(6例) 累積報告数:1,804例(有症者1,230例、うちHUS 34例.死亡1例)
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腸チフス3例(感染地域:神奈川県1例、ミャンマー1例、インド1例) パラチフス1例(感染地域:カンボジア) |
4類感染症:
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E型肝炎1例〔感染地域:東京都_感染源:レバー刺し(動物種不明)〕 A型肝炎1例(感染地域:栃木県)
重症熱性血小板減少症候群5例
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感染地域:兵庫県2例(うち1例死亡_2013年5月発症)、愛媛県1例、宮崎県1例、鹿児島県1例 年齢群:50代(1例)、60代(1例)、70代(2例)、80代(1例)
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つつが虫病1例(感染地域:長崎県) デング熱6例(感染地域:マレーシア2例、カンボジア2例、インドネシア2例) 日本紅斑熱2例(感染地域:三重県1例、広島県1例)
レジオネラ症40例(肺炎型40例) |
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感染地域:宮城県8例、岩手県3例、栃木県2例、埼玉県2例、富山県2例、石川県2例、兵庫県2例、熊本県2例、北海道1例、秋田県1例、山形県1例、福島県1例、茨城県1例、群馬県1例、福井県1例、長野県1例、岐阜県1例、三重県1例、京都府1例、大阪府1例、福岡県1例、長崎県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:40代(3例)、50代(4例)、60代(16例)、70代(7例)、80代(8例)、90代(2例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢18例(腸管アメーバ症16例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:千葉県2例、長野県2例、北海道1例、神奈川県1例、福岡県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)8例、インドネシア1例、インド1例 感染経路:性的接触4例(異性間2例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)、経口感染4例、不明10例
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ウイルス性肝炎5例 |
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B型5例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、異性間・同性間不明1例)、母子感染1例、不明2例
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例(孤発性プリオン病古典型3例)
後天性免疫不全症候群10例(AIDS 2例、無症候8例) |
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感染地域:国内7例、フィリピン1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触10例(異性間2例、同性間7例、異性間・同性間不明1例)
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ジアルジア症2例〔感染地域:国内(都道府県不明)1例、カンボジア1例〕
侵襲性インフルエンザ菌感染症1例(髄膜炎・肺炎_菌検出検体:髄液) |
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年齢群:70代
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侵襲性肺炎球菌感染症3例(うち肺炎のみ1例_菌検出検体:血液3例) |
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年齢群:0歳(1例)、3歳(1例)、60代(1例)
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先天性風しん症候群2例 |
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病型:典型例2例 感染地域:東京都2例 累積報告数:11例
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梅毒21例(早期顕症I期4例、早期顕症II期8例、無症候9例) 破傷風3例〔年齢群:50代(1例)、60代(1例)、70代(1例)〕 バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:尿)
風しん105例(検査診断例69例、臨床診断例36例) |
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感染地域:東京都18例、大阪府11例、神奈川県9例、兵庫県7例、埼玉県5例、愛知県5例、千葉県4例、山口県3例、栃木県2例、京都府2例、佐賀県2例、鹿児島県2例、北海道1例、新潟県1例、三重県1例、奈良県1例、広島県1例、高知県1例、福岡県1例、熊本県1例、大分県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)25例 年齢群:0歳(3例)、1歳(2例)、2歳(2例)、4歳(2例)、15~19歳(5例)、20~24歳(12例)、25~29歳(12例)、30~34歳(11例)、35~39歳(25例)、40代(18例)、50代(11例)、60代(2例) 累積報告数:13,670例(検査診断例9,351例、臨床診断例4,319例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例3例)、修飾麻しん1例〕 |
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感染地域:兵庫県2例、山形県1例、千葉県1例、神奈川県1例、国内・国外不明1例 年齢群:0歳(2例)、5~9歳(1例)、40代(1例)、50代(1例)、60代(1例) 累積報告数:185例〔麻しん(検査診断例66例、臨床診断例63例)、修飾麻しん56例〕
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(補)他に梅毒(無症候)1例の報告があったが削除予定。また、2012年第32週から2013年第31週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例〔感染地域(感染源):三重県1例(不明)、国内(都道府県不明)1例(豚生レバー)〕、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、日本紅斑熱1例(感染地域:三重県)、ライム病3例(感染地域:北海道3例)、急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:1歳)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(80代.死亡)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第18週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(1.10)、長崎県(0.06)、福井県(0.03)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,305例と第25週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約77%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では佐賀県(2.96)、大分県(1.83)、宮崎県(1.75)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では山口県(1.69)、鳥取県(1.37)、広島県(1.34)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では大分県(9.50)、島根県(6.91)、宮崎県(4.97)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では富山県(1.28)、宮崎県(1.25)、福岡県(0.98)が多い。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では新潟県(21.03)、山梨県(17.92)、長野県(14.25)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では富山県(1.00)、新潟県(0.41)、宮城県(0.34)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では栃木県(0.06)、岡山県(0.06)、沖縄県(0.06)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では新潟県(10.46)、山形県(9.69)、高知県(6.13)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(0.82)、高知県(0.80)、福岡県(0.80)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では富山県(1.60)、宮城県(1.42)、愛知県(1.23)が多い。
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