発生動向総覧
〈第25週コメント〉 6月26日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 440例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢4例
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菌種:S. sonnei (D群)4例_感染地域:山口県1例、インドネシア1例、カンボジア1例、フィリピン1例
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腸管出血性大腸菌感染症78例(有症者52例、うちHUS 3例)
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感染地域:国内77例、韓国1例 国内の感染地域:東京都6例、山形県5例、兵庫県5例、千葉県4例、三重県4例、大阪府4例、宮城県3例、岐阜県3例、京都府3例、福岡県3例、岩手県2例、石川県2例、長野県2例、愛知県2例、和歌山県2例、広島県2例、徳島県2例、大分県2例、宮崎県2例、鹿児島県2例、福島県1例、茨城県1例、栃木県1例、群馬県1例、埼玉県1例、神奈川県1例、富山県1例、滋賀県1例、岡山県1例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)7例 年齢群:0歳(1例)、1歳(3例)、3歳(6例)、4歳(1例)、5歳(3例)、6歳(3例)、7歳(1例)、9歳(1例)、10代(13例)、20代(14例)、30代(11例)、40代(3例)、50代(3例)、60代(9例)、70代(3例)、80代(2例)、90代以上(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(30例)、O26 VT1(15例)、O157 VT2(10例)、O157 VT1(5例)、O103 VT1(4例)、O26 VT2(1例)、O111 VT1(1例)、O121 VT2(1例)、O157 VT不明(1例)、O26 VT不明(1例)、その他・不明(9例) 累積報告数:596例(有症者430例、うちHUS 12例.死亡なし)
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腸チフス2例〔感染地域:国内(都道府県不明)1例、インド1例〕 |
4類感染症: |
E型肝炎4例
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感染地域(感染源):北海道1例(生肉)、東京都1例(不明)、国内(都道府県不明)1例(不明)、タイ/台湾1例(不明)
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A型肝炎4例〔感染地域:広島県3例、国内(都道府県不明)1例〕 つつが虫病5例(感染地域:青森県2例、山形県1例、福島県1例、栃木県1例) デング熱7例(感染地域:インドネシア4例、タイ1例、サウジアラビア1例、ベトナム1例) 日本紅斑熱4例(感染地域:和歌山県1例、島根県1例、広島県1例、熊本県1例)
マラリア3例
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熱帯熱2例_感染地域:ケニア2例 病型不明1例_感染地域:パキスタン
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レジオネラ症16例(肺炎型15例、ポンティアック型1例)
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感染地域:山口県2例、福岡県2例、北海道1例、福島県1例、茨城県1例、栃木県1例、東京都1例、神奈川県1例、富山県1例、石川県1例、静岡県1例、三重県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:40代(1例)、50代(4例)、60代(4例)、70代(3例)、80代(3例)、90代(1例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢12例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:東京都2例、大阪府2例、山形県1例、千葉県1例、国内(都道府県不明)4例、中国1例、トルコ1例 感染経路:経口感染5例、性的接触3例(同性間2例、異性間・同性間不明1例)、不明4例
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ウイルス性肝炎3例 |
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B型3例_感染経路:性的接触3例(異性間3例)
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急性脳炎2例 |
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ヘルペスウイルス1例_年齢群:40代 病原体不明1例_年齢群:1歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例(孤発性プリオン病古典型3例) 劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(年齢群:60代)
後天性免疫不全症候群16例(AIDS 3例、無症候12例、その他1例) |
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感染地域:国内15例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触15例(異性間5例、同性間10例)、不明1例
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ジアルジア症2例(感染地域:神奈川県1例、兵庫県1例)
侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(うち、肺炎1例_菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:0歳(1例)、60代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症10例(うち、肺炎のみ2例、髄膜炎のみ2例、肺炎・髄膜炎1例_菌検出検体:血液7例、血液・髄液1例、髄液2例) |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、5歳(1例)、30代(1例)、50代(1例)、60代(1例)、70代(1例)、80代(2例)、90代(1例.死亡)
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先天性風しん症候群1例 |
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病型:典型例 感染地域:東京都
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梅毒15例(早期顕症I期4例、早期顕症II期7例、晩期顕症1例、無症候3例) 破傷風3例〔年齢群:60代(1例)、70代(2例)〕
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例 |
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遺伝子型:不明2例_菌検出検体:便2例
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風しん504例(検査診断例337例、臨床診断例167例) |
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感染地域:大阪府104例、東京都70例、神奈川県30例、兵庫県29例、福岡県17例、愛知県15例、鹿児島県14例、埼玉県13例、千葉県12例、京都府11例、滋賀県10例、和歌山県8例、三重県7例、宮城県6例、群馬県6例、広島県5例、静岡県4例、茨城県2例、栃木県2例、石川県2例、奈良県2例、島根県2例、福島県1例、新潟県1例、長野県1例、岡山県1例、香川県1例、愛媛県1例、長崎県1例、熊本県1例、大分県1例、東京都/神奈川県1例、京都府/大阪府1例、国内(都道府県不明)120例、国内・国外不明2例 年齢群:0歳(5例)、1歳(3例)、2歳(2例)、3歳(3例)、4歳(3例)、5~9歳(10例)、10~14歳(7例)、15~19歳(32例)、20~24歳(52例)、25~29歳(60例)、30~34歳(59例)、35~39歳(101例)、40代(104例)、50代(52例)、60代(10例)、70代(1例) 累積報告数:11,489例(検査診断例7,879例、臨床診断例3,610例)
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麻しん7例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例3例)、修飾麻しん2例〕 |
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感染地域:神奈川県3例、京都府1例、大阪府1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:0歳(1例)、15~19歳(1例)、20~24歳(2例)、25~29歳(1例)、40代(1例)、70代(1例) 累積報告数:152例〔麻しん(検査診断例55例、臨床診断例58例)、修飾麻しん39例〕
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(補)2012年第25週から2013年第24週までに診断されたものの報告遅れとして、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、急性脳炎2例〔ロタウイルス2例_年齢群:4歳(1例)、6歳(1例)〕、クリプトスポリジウム症1例(感染地域:北海道)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔50代(1例)、60代(1例)、80代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第18週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(4.16)、宮崎県(0.93)、岐阜県(0.63)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は361例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約82%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では佐賀県(2.91)、広島県(1.42)、石川県(1.21)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では新潟県(3.21)、石川県(3.00)、福井県(3.00)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第21週以降減少が続いている。都道府県別では宮崎県(10.17)、大分県(9.36)、福井県(6.91)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(2.61)、大分県(2.22)、鹿児島県(1.84)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では佐賀県(9.74)、大分県(8.44)、熊本県(8.06)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では富山県(1.31)、新潟県(0.34)、宮城県(0.26)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では大分県(0.06)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では熊本県(2.64)、佐賀県(2.09)、徳島県(1.83)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福井県(1.91)、佐賀県(0.96)、福島県(0.91)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(2.43)、青森県(2.33)、福島県(2.00)が多い。
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