発生動向総覧
〈第14週コメント〉 4月10日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 333例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢2例
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:ネパール S. sonnei (D群)1例_感染地域:神奈川県
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腸管出血性大腸菌感染症12例(有症者10例、うちHUS なし)
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感染地域:国内10例、ネパール1例、トルコ1例 国内の感染地域:青森県2例*#、宮城県1例、埼玉県1例、東京都1例、長野県1例、山口県1例、福岡県1例、鹿児島県1例、不明1例 * 第12週から報告されている飲食店における食中毒(O157 VT2)を含む # 第13週から報告されている焼肉店における食中毒(O157 VT1・VT2)を含む 年齢群:4歳(1例)、5歳(1例)、6歳(1例)、10代(2例)、20代(2例)、30代(3例)、50代(2例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(4例)、O157 VT2(3例)、O91 VT1(1例)、O103 VT1(1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:174例(有症者119例、うちHUS 7例.死亡なし)
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腸チフス2例(感染地域:京都府1例、中国/ネパール/インド1例) |
4類感染症:
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E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:レバー生食〕 A型肝炎4例(感染地域:新潟県1例、国内(都道府県不明)2例、マレーシア1例)
重症熱性血小板減少症候群1例
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感染地域:鹿児島県(2013年3月発症) 年齢群:80代
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デング熱4例〔感染地域:フィリピン2例、インドネシア1例、マダガスカル1例〕 マラリア1例(原虫種不明_感染地域:ナイジェリア)
レジオネラ症8例(肺炎型8例.うち1例死亡)
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感染地域:千葉県2例、茨城県1例、東京都1例、神奈川県1例、富山県1例、山口県1例、宮崎県1例 年齢群:50代(2例)、60代(2例)、70代(3例)、80代(1例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢16例〔腸管アメーバ症13例、腸管外アメーバ症2例、腸管及び腸管外アメーバ症1例(死亡)〕 |
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感染地域:兵庫県2例、宮城県1例、福島県1例、千葉県1例、東京都1例、神奈川県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)4例、中国1例、台湾1例、インド1例、インドネシア1例 感染経路:経口感染3例、性的接触2例(異性間1例、異性/同性間1例)、不明11例
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ウイルス性肝炎4例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、異性間・同性間不明1例) C型1例_感染経路:不明 不明1例_感染経路:不明
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急性脳炎4例 |
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ロタウイルス1例_年齢群:2歳 病原体不明3例_年齢群:2歳(1例)、4歳(1例)、7歳(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例(孤発性プリオン病古典型2例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例 |
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年齢群:60代(2例)、70代(2例)、80代(1例)
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後天性免疫不全症候群16例(AIDS 5例、無症候9例、その他2例) |
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感染地域:国内14例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触14例(異性間5例、同性間8例、異性/同性間1例)、刺青1例、不明1例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症1例(うち、髄膜炎・喉頭蓋炎なし) |
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年齢群:5~9歳
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侵襲性肺炎球菌感染症16例〔うち、髄膜炎3例、肺炎3例(重複なし)〕 |
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年齢群:1歳(2例)、2歳(1例)、25~29歳(1例)、50代(1例)、60代(2例)、70代(4例)、80代(3例)、90代(2例)
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梅毒17例(早期顕症I期2例、早期顕症II期6例、晩期顕症1例、無症候8例) 破傷風1例(年齢群:70代)
風しん460例(検査診断例313例、臨床診断例147例) |
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感染地域:東京都101例、大阪府69例、神奈川県39例、兵庫県30例、千葉県25例、埼玉県23例、鹿児島県15例、愛知県6例、宮城県5例、熊本県5例、広島県4例、北海道3例、栃木県3例、京都府3例、山形県2例、静岡県2例、三重県2例、滋賀県2例、島根県2例、福島県1例、茨城県1例、新潟県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)112例、米国(グアム)1例、ドイツ1例、香港/シンガポール1例 年齢群:0歳(3例)、1歳(6例)、4歳(1例)、5~9歳(5例)、10~14歳(7例)、15~19歳(17例)、20~24歳(55例)、25~29歳(59例)、30~34歳(58例)、35~39歳(92例)、40代(105例)、50代(46例)、60代(6例) 累積報告数:3,480例(検査診断例2,596例、臨床診断例884例)
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麻しん10例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例7例)、修飾麻しん1例〕
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感染地域:神奈川県4例、大阪府3例、埼玉県2例、三重県1例 年齢群:0歳(2例)、1歳(2例)、4歳(1例)、15~19歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、40代(1例)、70代(1例) 累積報告数:89例〔麻しん(検査診断例29例、臨床診断例39例)、修飾麻しん21例〕
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(補)2012年第14週から2013年第13週までに診断されたものの報告遅れとして、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、重症熱性血小板減少症候群1例〔感染地域:長崎県(2005年発症.死亡)_年齢群:60代〕、急性脳炎2例〔病原体不明2例_年齢群:1歳(1例)、3歳(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(70代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第5週以降減少が続いている。都道府県別では石川県(9.77)、岐阜県(7.36)、山口県(6.97)、秋田県(6.76)、宮崎県(6.64)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は580例と第9週以降減少が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約79%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いている。都道府県別では宮崎県(1.06)、山形県(0.70)、福岡県(0.67)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いている。都道府県別では石川県(5.28)、鳥取県(4.32)、富山県(3.21)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いている。都道府県別では大分県(14.81)、島根県(12.83)、長野県(9.89)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では愛媛県(2.59)、熊本県(2.48)、福岡県(2.29)が多い。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(2.09)、島根県(1.78)、福岡県(1.02)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では富山県(0.66)、新潟県(0.25)、宮城県(0.24)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では大分県(0.17)、鳥取県(0.11)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では長崎県(0.52)、佐賀県(0.43)、山口県(0.24)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(1.14)、秋田県(1.03)、福島県(0.64)、長崎県(0.64)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では静岡県(1.20)、青森県(1.00)、山口県(0.89)が多い。
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