発生動向総覧
〈第13週コメント〉 4月3日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 362例 |
3類感染症:
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腸管出血性大腸菌感染症15例(有症者10例、うちHUS なし)
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感染地域:国内14例、トルコ1例 国内の感染地域:青森県6例*#、愛知県2例、茨城県1例、長野県1例、岐阜県1例、岡山県1例、山口県1例、不明1例 * 第12週から報告されている飲食店における食中毒(O157 VT2)を含む # 焼肉店における食中毒(O157 VT1・VT2)を含む 年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、8歳(1例)、10代(3例)、20代(4例)、30代(1例)、50代(2例)、60代(2例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(5例)、O157 VT2(4例)、O121 VT2(2例)、O146 VT2(2例)、O26 VT1(1例)、O26 VT2(1例) 累積報告数:159例(有症者107例、うちHUS 7例.死亡なし)
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腸チフス3例(感染地域:ネパール2例、インド1例)
パラチフス3例
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感染地域:国内(都道府県不明)1例、インドネシア1例、インド1例
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4類感染症:
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E型肝炎2例
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感染地域:熊本県1例_感染源:シカ/イノシシ 感染地域:国内(都道府県不明)1例_感染源:不明
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A型肝炎2例〔感染地域:島根県1例、国内(都道府県不明)1例〕 デング熱4例(感染地域:インドネシア3例、ミャンマー1例) マラリア1例(三日熱_感染地域:エチオピア)
レジオネラ症11例(肺炎型9例、ポンティアック型2例)
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感染地域:千葉県2例、石川県1例、静岡県1例、三重県1例(温泉)、滋賀県1例(温泉)、大阪府1例、兵庫県1例、愛媛県1例、熊本県1例(温泉)、宮崎県1例(温泉) 年齢群:30代(1例)、60代(6例)、70代(2例)、80代(1例)、90代(1例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢9例(腸管アメーバ症9例) |
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感染地域:埼玉県2例、東京都2例、千葉県1例、愛知県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)1例、インドネシア1例 感染経路:経口感染2例、性的接触3例(異性間2例、同性間1例)、不明4例
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急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:8歳) クロイツフェルト・ヤコブ病3例(孤発性プリオン病古典型3例)
後天性免疫不全症候群16例(AIDS 4例、無症候10例、その他2例) |
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感染地域:国内11例、国内/ベトナム1例、不明4例 感染経路:性的接触13例(異性間3例、同性間10例)、不明3例
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梅毒16例(早期顕症I期1例、早期顕症II期6例、無症候9例) 破傷風3例〔年齢群:60代(1例)、70代(1例)、80代(1例)〕
風しん375例(検査診断例278例、臨床診断例97例) |
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感染地域:東京都95例、兵庫県36例、神奈川県35例、大阪府31例、千葉県23例、埼玉県16例、鹿児島県12例、愛知県10例、福岡県6例、広島県5例、宮城県3例、静岡県3例、熊本県3例、北海道2例、群馬県2例、長野県2例、京都府2例、石川県1例、山梨県1例、滋賀県1例、徳島県1例、香川県1例、愛媛県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)79例、インドネシア1例、タイ1例、マレーシア1例 年齢群:0歳(2例)、1歳(3例)、2歳(1例)、4歳(1例)、5~9歳(4例)、10~14歳(5例)、15~19歳(24例)、20~24歳(47例)、25~29歳(54例)、30~34歳(62例)、35~39歳(63例)、40代(75例)、50代(31例)、60代(3例) 累積報告数:2,903例(検査診断例2,205例、臨床診断例698例)
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麻しん15例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例4例)、修飾麻しん(検査診断例8例)〕
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感染地域:埼玉県3例、神奈川県2例、三重県2例、千葉県1例、東京都1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)5例 年齢群:0歳(1例)、1歳(3例)、15~19歳(3例)、20~24歳(3例)、30~34歳(2例)、35~39歳(1例)、40代(2例) 累積報告数:85例〔麻しん(検査診断例28例、臨床診断例39例)、修飾麻しん(検査診断例18例)〕
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(補)他にデング熱1例の報告があったが削除予定。また、2012年第13週から2013年第12週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. flexneri (B群)_感染地域:京都府〕、E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:豚肉〕、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、重症熱性血小板減少症候群1例〔感染地域:愛媛県(2012年発症)_年齢群:60代〕、つつが虫病1例(感染地域:静岡県)、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、日本紅斑熱1例(感染地域:三重県)、レジオネラ症1例(感染地域:福岡県)、アメーバ赤痢5例〔腸管アメーバ症5例_感染地域:東京都2例、静岡県1例、国内(都道府県不明)1例、アラブ首長国連邦/シンガポール1例〕、ウイルス性肝炎1例〔B型肝炎_感染経路:性的接触(異性間)〕、急性脳炎5例〔インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:10歳.ロタウイルス1例_年齢群:1歳.病原体不明3例_年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、10歳(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔60代(1例)、80代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第5週以降減少が続いている。都道府県別では石川県(13.40)、宮崎県(11.53)、愛知県(11.13)、山口県(10.74)、三重県(10.60)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は741例と第9週以降減少が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約79%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は3週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では佐賀県(0.83)、宮崎県(0.78)、大分県(0.75)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では石川県(4.93)、富山県(4.10)、福井県(4.09)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では大分県(15.69)、島根県(14.09)、福井県(12.73)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では宮崎県(3.56)、山口県(2.60)、佐賀県(2.43)が多い。手足口病の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では沖縄県(1.35)、福岡県(1.03)、島根県(0.78)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では新潟県(0.32)、富山県(0.24)、岩手県(0.18)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では新潟県(0.08)、大分県(0.08)、高知県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では長崎県(0.52)、佐賀県(0.26)、山口県(0.09)、沖縄県(0.09)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では福井県(1.55)、佐賀県(0.96)、秋田県(0.94)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では青森県(2.00)、富山県(1.80)、佐賀県(1.33)が多い。
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