発生動向総覧
〈第8週コメント〉 2月27日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 359例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢2例
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菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:インドネシア1例、インド1例
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腸管出血性大腸菌感染症17例(有症者10例、うちHUS 1例)
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感染地域:国内16例、ペルー/ボリビア1例 国内の感染地域:宮崎県5例、新潟県3例、石川県3例*、兵庫県2例、東京都1例、神奈川県1例、不明1例 * 飲食店における食中毒(O157 VT2)を含む 年齢群:5歳(1例)、6歳(1例)、10代(1例)、20代(5例)、30代(2例)、40代(1例)、50代(3例)、70代(3例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(4例)、O111 VT1・VT2(3例)、O157 VT2(3例)、O26 VT2(2例)、O115 VT1(1例)、O157 VT1(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:94例(有症者61例、うちHUS 5例.死亡なし)
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腸チフス2例(感染地域:兵庫県1例、中国1例) |
4類感染症:
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E型肝炎2例
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感染地域:北海道1例_感染源:牛肉/豚肉/ホルモン 感染地域:静岡県1例_感染源:猪肉
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A型肝炎3例〔感染地域:国内(都道府県不明)2例、エジプト1例〕 つつが虫病1例(感染地域:宮崎県) デング熱1例(感染地域:インドネシア)
マラリア2例
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卵形1例_感染地域:スーダン 原虫種不明1例_感染地域:タンザニア
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レジオネラ症10例(肺炎型10例)
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感染地域:静岡県2例(うち1例温泉)、愛知県2例、茨城県1例、神奈川県1例、長野県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)1例、インドネシア1例 年齢群:30代(1例)、50代(1例)、60代(3例)、70代(2例)、80代(2例)、90代(1例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢11例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:兵庫県1例、国内(都道府県不明)5例、大阪府/兵庫県/タイ/ベトナム1例、米国1例、ベトナム1例、中国1例、国内・国外不明1例 感染経路:経口感染4例、性的接触1例(同性間)、不明6例
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ウイルス性肝炎6例 |
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B型5例_感染経路:性的接触4例(異性間3例、異性間・同性間不明1例)、不明1例 C型1例_感染経路:不明
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急性脳炎2例 |
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インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:20代 病原体不明1例_年齢群:40代
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型2例 遺伝性プリオン病ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(年齢群:80代)
後天性免疫不全症候群15例(AIDS 3例、無症候12例) |
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感染地域:国内12例、国内/タイ/ベトナム1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触13例(異性間1例、同性間10例、異性/同性間1例、異性間・同性間不明1例)、不明2例
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梅毒10例(早期顕症I期4例、早期顕症II期1例、晩期顕症1例、無症候4例) 破傷風2例〔年齢群:40代(1例)、70代(1例)〕
風しん219例(検査診断例170例、臨床診断例49例) |
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感染地域:東京都58例、埼玉県22例、千葉県19例、神奈川県13例、兵庫県12例、大阪府10例、茨城県6例、静岡県3例、大分県3例、北海道2例、栃木県2例、愛知県2例、三重県1例、京都府1例、和歌山県1例、岡山県1例、長崎県1例、沖縄県1例、国内(都道府県不明)61例 年齢群:3歳(2例)、5~9歳(5例)、10~14歳(6例)、15~19歳(16例)、20~24歳(43例)、25~29歳(24例)、30~34歳(23例)、35~39歳(37例)、40代(47例)、50代(16例) 累積報告数:1,029例(検査診断例814例、臨床診断例215例)
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麻しん8例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例4例)、修飾麻しん(検査診断例1例)〕
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感染地域:埼玉県2例、神奈川県2例、千葉県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:20~24歳(3例)、30~34歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(2例)、60代(1例) 累積報告数:40例〔麻しん(検査診断例11例、臨床診断例20例)、修飾麻しん(検査診断例9例)〕
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(補)2013年第7週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例(感染地域:北海道2例_感染源:不明2例)、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:シエラレオネ)、急性脳炎6例〔インフルエンザウイルスA型3例_年齢群:30代(1例)、50代(2例.うち1例死亡).インフルエンザウイルス型不明1例_年齢群:70代(死亡).単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:30代.病原体不明1例_年齢群:10代〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例(遺伝子型:VanC 2例_菌検出検体:血液2例)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第5週以降減少が続いている。都道府県別では愛知県(28.14)、広島県(24.70)、鹿児島県(24.32)、福井県(24.16)、高知県(22.71)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,198例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約74%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では宮崎県(1.03)、佐賀県(0.86)、富山県(0.69)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では石川県(6.76)、鳥取県(5.95)、富山県(5.52)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(18.17)、熊本県(16.28)、大分県(13.53)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(3.69)、沖縄県(3.53)、鹿児島県(2.80)が多い。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福岡県(1.50)、島根県(1.35)、石川県(0.69)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では岩手県(0.33)、香川県(0.23)、新潟県(0.20)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮城県(0.09)、新潟県(0.08)、北海道(0.06)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では長崎県(0.20)、香川県(0.10)、宮崎県(0.08)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では山形県(1.03)、福井県(0.91)、岩手県(0.83)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では富山県(2.00)、石川県(2.00)、沖縄県(1.43)が多い。
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