発生動向総覧
〈第36週コメント〉 9月12日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 404例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢3例
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菌種:S. flexneri (B群)2例_感染地域:インド2例 S. sonnei (D群)1例_感染地域:トルコ
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腸管出血性大腸菌感染症124例(有症者88例、うちHUS 2例) |
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感染地域:国内123例、国内/メキシコ1例 国内の多い感染地域:宮城県9例、千葉県8例、福岡県7例、宮崎県7例、岩手県6例、愛知県6例、秋田県5例、大阪府5例、兵庫県5例、北海道4例、埼玉県4例、東京都4例、長野県4例、群馬県3例、神奈川県3例、三重県3例、長崎県3例 年齢群:1歳(8例)、2歳(8例)、3歳(4例)、4歳(3例)、5歳(2例)、6歳(6例)、7歳(7例)、9歳(2例)、10代(14例)、20代(23例)、30代(15例)、40代(12例)50代(8例)、60代(7例)、70代(5例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(34例)、O157 VT2(23例)、O26 VT1(15例)、O111 VT1(8例)、O121 VT2(6例)、O157 VT不明(6例)、O145 VT2(5例)、O111 VT1・VT2(3例)、O26 VT1・VT2(2例)、O26 VT不明(2例)、O103 VT1(2例)、O157VT1(2例)、O55 VT1(1例)、O63 VT2(1例)、O111 VT不明(1例)、O115 VT1(1例)、O128 VT1(1例)、O145 VT1(1例)、O148 VT1(1例)、その他・不明(9例) 累積報告数:2,576例(有症者1,599例、うちHUS 62例.死亡6例)
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腸チフス3例
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感染地域:国内(都道府県不明)1例、インドネシア1例、インドネシア/中国1例
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パラチフス1例(感染地域:インドネシア) |
4類感染症:
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E型肝炎2例
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感染地域:長野県1例_感染源:不明 感染地域:福岡県1例_感染源:不明
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A型肝炎1例(感染地域:北海道)
デング熱12例(デング熱11例、デング出血熱1例)
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感染地域:フィリピン7例、カンボジア3例、インドネシア1例、タイ/カンボジア1例
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日本紅斑熱6例
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感染地域:鹿児島県2例、千葉県1例、兵庫県1例、広島県1例、宮崎県1例
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マラリア3例
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三日熱1例_感染地域:インド 熱帯熱1例_感染地域:ナイジェリア 原虫種不明1例_感染地域:モザンビーク
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ライム病1例(感染地域:ドイツ)
レジオネラ症11例(肺炎型11例)
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感染地域:埼玉県3例、秋田県1例、富山県1例、大阪府1例、兵庫県1例、鳥取県1例、岡山県1例(温泉)、国内(都道府県不明)2例 年齢群:50代(4例)、60代(2例)、70代(3例)、80代(2例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:大阪府_感染源:不明) |
5類感染症:
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アメーバ赤痢15例(腸管アメーバ症15例) |
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感染地域:東京都6例、埼玉県1例、神奈川県1例、愛知県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)2例、米国(グアム)1例、タイ/マレージア/シンガポール1例、国外(国不明)1例 感染経路:性的接触7例(異性間4例、異性間・同性間不明3例)、経口感染3例、不明5例
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急性脳炎1例 |
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インフルエンザウイルスA型_年齢群:70代
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クロイツフェルト・ヤコブ病4例 |
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孤発性プリオン病古典型3例 ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(年齢群:50代)
後天性免疫不全症候群9例(AIDS 1例、無症候7例、その他1例) |
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感染地域:国内8例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触8例(同性間8例)、不明1例
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梅毒12例(早期顕症I期3例、早期顕症II期6例、無症候3例)
破傷風3例 |
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年齢群:50代(1例)、80代(1例)、90代(1例)
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バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例
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遺伝子型:不明2例_菌検出検体:尿2例
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風しん72例(検査診断例51例、臨床診断例21例)
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感染地域:東京都18例、大阪府11例、兵庫県7例、神奈川県5例、三重県5例、千葉県3例、福岡県2例、埼玉県1例、山口県1例、高知県1例、国内(都道府県不明)18例 年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、4歳(1例)、10~14歳(1例)、15~19歳(7例)、20~24歳(10例)、25~29歳(13例)、30~34歳(7例)、35~39歳(11例)、40代(17例)、50代(3例) 累積報告数:1,521例(検査診断例1,125例、臨床診断例396例)
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麻しん12例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例5例)、修飾麻しん(検査診断例5例)〕
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感染地域:神奈川県3例、東京都2例、宮崎県2例、新潟県1例、国内(都道府県不明)4例 年齢群:2歳(2例)、3歳(1例)、10~14歳(1例)、20~24歳(3例)、25~29歳(2例)、30~34歳(1例)、40代(2例) 累積報告数:251例〔麻しん(検査診断例131例、臨床診断例62例)、修飾麻しん(検査診断例58例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):56例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:37例_感染地域:愛知県19例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ1例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:5例_感染地域:福島県4例、台湾1例
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(補)2012年第35週までに診断されたものの報告遅れとして、パラチフス1例(感染地域:神奈川県)、E型肝炎1例(感染地域:北海道_感染源:豚ホルモン)、エキノコックス症2例(多包条虫2例_感染地域:北海道2例)、デング熱2例(感染地域:カンボジア1例、ジャマイカ1例)、日本紅斑熱1例(感染地域:高知県)、レプトスピラ症1例(感染地域:ベトナム_感染機会:川/宿のネズミ)、急性脳炎5例〔アデノウイルス2型1例_年齢群:1歳.ヘルペスウイルス1例_年齢群:20代.水痘・帯状疱疹ウイルス1例_年齢群:80代.病原体不明2例_年齢群:0歳(2例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔60代(1例)、70代(1例)、80代(1例.死亡)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanB_菌検出検体:尿)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(11.88)、鹿児島県(1.40)、福島県(0.16)、長崎県(0.14)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は2,785例と第28週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約75%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では山形県(1.03)、宮崎県(0.86)、熊本県(0.79)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では山口県(1.71)、富山県(1.62)、宮崎県(1.50)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では大分県(6.8)、島根県(5.7)、熊本県(4.8)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(1.25)、広島県(1.10)、徳島県(1.04)が多い。手足口病の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では岩手県(4.65)、宮城県(4.34)、青森県(4.29)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では徳島県(0.30)、高知県(0.30)、愛媛県(0.27)が多い。百日咳の定点当たり報告数は3週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では高知県(0.27)、福岡県(0.11)、岩手県(0.10)、群馬県(0.10)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では山形県(3.73)、新潟県(3.50)、青森県(3.07)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では大分県(1.22)、岩手県(1.08)、岐阜県(0.83)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では栃木県(6.57)、群馬県(3.63)、福島県(3.29)、愛知県(3.21)が多い。
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