(IASR Vol. 42 p261-263: 2021年11月号)
RSウイルス感染症は, 乳幼児期に多く感染する急性呼吸器感染症である。その病原体であるRSウイルス(respiratory syncytial virus:RSV)はPneumovirus科Orthopneumovirus 属に分類される1本鎖(-)RNAウイルスで, Gタンパク質に対する血清型によりA型とB型の2つのサブグループに大別される。また, A型とB型は, Gタンパク質遺伝子領域の塩基配列により, それぞれ複数の遺伝子型に型別される。