国立感染症研究所

黄熱のリスクアセスメント

2018年6月13日
国立感染症研究所

2016年12月から2017年6月にかけて、ブラジル連邦共和国(以下、ブラジル)において発生した黄熱の流行は、これまで黄熱伝播リスクが低かった地域の都市部での拡大があり、2000年以降で最も大きな流行だった(http://www.who.int/csr/don/27-january-2017-yellow-fever-brazil/en/)。

2017/2018年(2017年7月~)のブラジルにおける流行は2018年3月13日時点で2016/2017の同時期を上回る報告数を記録し、都市部でさらに拡大している1。2017年4月時点では黄熱伝播リスクのある地域に含まれていなかったRio de Janeiro州やSão Paulo州の全域が、2017/2018年の流行を受けリスク地域に含まれた2。2016年末から継続しているヒトおよび動物における黄熱症例の増加と症例発生地域の拡大を鑑み、今後黄熱ウイルスが大西洋森林に沿って国の南部に拡大すると予測されることから、WHOが2018年5月3日に新たに、Paraná州、Santa Catarina州、 Rio Grande do Sul 州全域をリスク地域に追加した2。これを受け、今回リスクアセスメントを更新した(updatedと表記)。

黄熱のリスクアセスメント(2018年6月13日現在)(PDF)

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