国立感染症研究所

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水痘ワクチン定期接種化後の水痘発生動向の変化 ~感染症発生動向調査より・第2報~

(IASR Vol. 37 p. 116-118: 2016年6月号)

水痘は水痘-帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus; VZV)の初感染で発症し, 小児の比較的軽症の感染症と捉えられがちであるが, 将来の帯状疱疹の発症リスクや様々な合併症を伴うことがある。成人や妊婦, 免疫不全患者等は重症化のリスクが高く時に致命的で, また胎児, 新生児にも影響しうる。また, VZVは空気感染し, 高い感染性を有する(基本再生産数R0 8~10程度1))。その高い感染性から院内感染対策における課題でもある。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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