国立感染症研究所

ウイルス第一部トップ | 研究員紹介 | 研究業績

 

ウイルス第一部 第二室 研究員紹介

 

 第二室の歴史は故大谷明先生(元感染研所長)のアルボウイルス研究に遡ると言っても過言ではありません。大谷先生が収集された貴重なアルボウイルスのコレクションを維持管理しています。

 そのおかげでジカ熱、ウエストナイル熱あるいはチクングニア熱などの再興感染症の流行に対してすばやく診断系を確立できました。

 研究対象はデングウイルス、ジカウイルスと日本脳炎ウイルスですが、他にウエストナイルウイルス等のフラビウイルスやチクングニアウイルス等のアルファウイルスに関する研究も行っています。また近年のダニ媒介脳炎患者の増加にともない、ダニ媒介脳炎の診断系の整備および不明脳炎患者におけるダニ媒介脳炎の疫学的調査等を実施しています。

 デング熱に関する研究ではマーモセットを用いた霊長類感染モデルの確立やFcγR発現BHK細胞を用いた研究により、ウイルス-抗体複合物がFcγレセプター(FcγR)を介して細胞に感染するルートの存在を明らかにしました。また抗デング薬のシーズの探索にも取り組み、その侵入機構の解明と治療法の確立を目指しています。

 ジカ熱に関する研究ではリバースジェネティクスによる感染性分子クローンの構築とウイルスの病原性部位の解析および動物モデルの開発を行っています。またジカワクチンの開発に向けた取り組みを実施しています。

 日本脳炎ウイルスに関しては、日本脳炎ウイルスの血清学的性状解析、ウイルスの病原性部位の解析と野外分離株の分子疫学的調査および神経侵襲機構の解明に取り組んでいます。

以上の活動は地方衛生研究所およびその他の研究機関との連携により実施しています。

 

氏名 写真 研究内容・役職

林 昌宏

2 imu 100

・ジカウイルス・デングウイルスに対する
  動物モデルの開発
・チクングニアウイルスの動物モデルの開発および
  レプリコンを用いた病原性の解明
・日本脳炎ウイルス神経侵襲機構の解明
・日本脳炎ワクチン検定法の改良
・アルボウイルス実験室診断法の開発
・ダニにおける新規アルボウイルスの探索と
  性状解析



室長
田島 茂 2 tajima 100

・リバースジェネティクスによるフラビウイルスの
  性状解析
・節足動物媒介性ウイルス感染症検査法の開発



主任研究官
前木 孝洋 2 maeki 100

・日本脳炎等のフラビウイルス脳炎の
  新規診断法の開発
・フラビウイルスに対する抗体の交差反応に
  関する解析

 

主任研究官
中山 絵里   ・動物モデルを用いたウイルス感染症の研究






主任研究官
谷口 怜 2 taniguchi 100

・アルボウイルス感染症の実験室内診断法の
  開発・改良
・組換えウイルス及び動物モデルを用いた
  アルボウイルスの病原性解析 


 

主任研究官
西山 祥子   ・ダニ媒介性ウイルスの病原性解析
・アルボウイルス感染症の診断法の開発





主任研究官
勝田 奈穂子  

・日本脳炎検定試験補助
・WHO日脳確認検査
・デング熱抗体検査



非常勤職員
柴崎 謙一  

・日本脳炎検定試験補助
・アルボウイルス抗体検査




非常勤職員
高崎 智彦  

(株)ビー・エム・エル
客員研究員

松井 清彦  

麻布大学・准教授
協力研究員

モイ
メンリン
 

東京大学大学院医学系研究科・教授
客員研究員

大松 勉  

東京農工大学
国際家畜感染症防疫研究教育センター
家畜感染症経済分析学研究部門・准教授
協力研究員

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

Top Desktop version