(IDWR 2002年第6号掲載) 腸管出血性大腸菌(Enterohemorrhagic Escherichia coli ; EHEC)感染症の原因菌は、ベロ毒素(Verotoxin=VT, またはShiga toxin =Stx と呼ばれている)を産生する大腸菌である。EHEC感染症においては、無症状から致死的なものまで様々な臨床症状が知られている。特に、腸管出血性大腸菌感染に引き続いて発症することがある溶血性尿毒症症候群(HUS)は、死亡あるいは腎機能や神経学的障害などの後遺症を残す可能性のある重篤な疾患である。HUSの発生予防につなげるためにも、HUSの実態把握と発生の危険因子を特定することが重要である。
続きを読む巻 | 号 | 年月 | 外国情報 |
32 | 5 | 2011年5月 | ロメインレタスに関連して複数州で発生した大腸菌o145感染によるアウトブレイク、2010年—米国 |
32 | 5 | 2011年5月 | 溶血性尿毒症症候群の臨床サーベイランス、2003〜2009年—英国・スコットランド |
31 | 6 | 2010年6月 | 同一食肉解体施設由来の牛肉関連stecの複数州にわたる2つの事例、2008年—米国 |
30 | 3 | 2009年3月 | レタスによるstec o157感染症の国際的な集団発生、2007年—オランダ、アイスランド |
27 | 2 | 2006年2月 | 動物ふれあいコーナーでのo157:h7による集団発生、2004〜2005年−米国 |
26 | 3 | 2005年3月 | 米軍の牛ひき肉に関連したo157:h7感染、2004年−沖縄県 |
25 | 9 | 2004年9月 | 水浴が原因と考えられる大腸菌o157:h7集団発生事例、2001年−カナダ |
25 | 6 | 2004年6月 | 牛乳関連vtec o157集団発生、2003〜2004年−デンマーク |
23 | 6 | 2002年6月 | ソルビトール陽性o157:h-による感染例の増加−ドイツ |
22 | 8 | 2001年8月 | 当初o157と誤認された大学におけるnlvの集団発生、 2000年:米国 |
21 | 5 | 2000年5月 | ティーンエイジャーのキャンプでのstec o111:h8集団発生、 1999年:米国 |
20 | 8 | 1999年8月 | 自家製ヤギ乳チーズに関連した腸管出血性大腸菌O157集団発生、1999年:英国・スコットランド |
19 | 1 | 1998年1月 | vero毒素産生性大腸菌O157−英国 |