ヒストプラスマ症とは

2024年1月18日現在国立感染症研究所(2024年1月22日 改訂) 疫学 ヒストプラスマ症は、Histoplasma属菌による感染症であり、主な原因菌種はHistoplasma capsulatumとHistoplasma duboisiiの2種である。Histoplasma属菌は二形性真菌であり、自然環境内では菌糸形、感染した宿主内では酵母形となる。本菌は土壌中に生息しており、コウモリや鳥の糞などに特に多く、汚染地域における土木建築工事やコウモリの生息する洞窟探検などによる集団発生がしばしば報告されている。本邦での報告例は、2018年末までに約100例程度である。南極大陸を除く世界各地の土壌から分離される真菌であり、特に渓谷領域との関連性が深い。

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