ビブリオ・フルビアリス/フ…

 Vibrio fluvialis はFurniss らにより1977 年バーレーンではじめて発見され、ビブリオ属とエロモナス属に近いがどちらにも分類できず、当初、グループF ビブリオと呼ばれた。さらに、バングラデシュで500人以上の下痢症集団発生事例から同様の菌が分離され(Huq et al.,1980)、グループEF‐6ビブリオと呼ばれ下痢症の原因菌として説明されたことから、以来下痢患者便からの分離報告例が見られるようになった。その後Leeらにより新しい菌種として提案され、V. fluvialis と命名された。  一方、V. furnissii はもともとV. fluvialis のガス産生株として考えられていたが、1983 年BrennerらのDNA相同性試験の結果により、V. fluvialis とは異なる独立した菌種として分類されるようになった。

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