国立感染症研究所

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Quantifying antiviral activity optimizes drug combinations against hepatitis C virus infection.

Koizumi Y, Ohashi H, Nakajima S, Tanaka Y, Wakita T, Perelson AS, Iwami S, Watashi K.

Proc Natl Acad Sci USA. 114(8): 1922-1927 (2017) doi: 10.1073/pnas.1610197114.114(8): 1922-1927 (2017) doi: 10.1073/pnas.1610197114.

 

virology 2017 2様々な新規治療薬が次々に開発されC型肝炎治療は近年飛躍的に進歩したが、一方で複数の薬を併用する多くの治療選択肢の中から“最適な組合せ”を見つけることが現在では重要となっている。


 本研究ではC型肝炎ウイルス(HCV)複製培養系で実験で得られた様々な抗HCV剤の単剤、二剤併用、三剤併用での抗ウイルス活性定量データを数理モデルで解析し、さらにコンピュータシミュレーションを援用することで、網羅的に薬剤組み合わせの特徴を解析した。これにより任意の薬剤組合せによるウイルス抑制効果の強さを判定する手法を開発した。例えば、今後の治療選択肢として有望な3剤組み合わせでは、現在わが国で主流である2剤併用治療と比較して大幅に薬効が増強し、薬剤耐性ウイルスの出現リスクを大きく下げられることが定量的に示唆された。 

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