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The Role of VP1 Amino Acid Residue 145 of Enterovirus 71 in Viral Fitness and Pathogenesis in a Cynomolgus Monkey Model.

Kataoka C, Suzuki T, Kotani O, Iwata-Yoshikawa N, Nagata N, Ami Y, Wakita T, Nishimura Y, Shimizu H.

PLOS Pathogens, 2015 Jul; 11(7): e1005033

エンテロウイルス71(EV71)カプシドVP1の145番目のアミノ酸(VP1-145)はPSGL-1受容体結合性を規定する。本研究では、EV71感染・病原性発現におけるPSGL-1の役割を明らかにすることを目的とし、PSGL-1結合性の異なるEV71株を用いたカニクイザル感染実験を行なった。

  EV71は、VP1-145に強い選択圧を受け、変異適応したVP1-145E (PSGL-1非結合性) 株が効率よく増殖し中枢組織に移行した。PSGL-1結合株接種群のサルの末梢血単核細胞からVP1-145G (PSGL-1結合性) 株が検出されたことから、細胞特異的PSGL-1依存的増殖の可能性が示唆された。VP1-145変異による多様性が、組織特異性、ウイルス適応性、および病原性に寄与することを明らかにした。

 

 virology 2015 5

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