発生動向総覧
〈第39週コメント〉 10月3日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 335例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢2例
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菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:大阪府1例、インド1例
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腸管出血性大腸菌感染症105例(有症者85例、うちHUS 2例) |
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感染地域:国内100例、愛知県/韓国1例、インドネシア2例、ドイツ1例、国内・国外不明1例 国内の多い感染地域:福岡県24例*、北海道6例、大阪府5例、岩手県4例、宮城県4例、東京都4例、岐阜県4例、山口県4例、神奈川県3例、愛知県 3例、大分県3例 * 第38週に起きた保育所における集団発生(O145 VT2)を含む 年齢群:1歳(4例)、2歳(3例)、3歳(2例)、4歳(3例)、5歳(4例)、6歳(3例)、7歳(1例)、8歳(3例)、9歳(4例)、10代(19例)、20代(18例)、30代(16例)、40代(6例)、50代(6例)、60代(9例)、70代(1例)、80代(2例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(34例)、O157 VT2(17例)、O26 VT1(15例)、O145 VT2(8例)、O157 VT不明(7例)、O157 VT1(4例)、O26 VT不明(3例)、O103 VT1(3例)、O26 VT1・VT2(2例)、O111 VT1(2例)、O121 VT2(1例)、O165 VT1・VT2(1例)、その他・不明(8例) 累積報告数:3,001例(有症者1,895例、うちHUS 70例.死亡7例)
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腸チフス2例(感染地域:東京都1例、神奈川県1例) パラチフス1例(感染地域:インド) |
4類感染症: |
A型肝炎4例
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感染地域:東京都1例、京都府1例、広島県1例、国内(都道府県不明)1例
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デング熱7例
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感染地域:フィリピン5例、カンボジア1例、インド1例
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日本紅斑熱4例
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感染地域:広島県2例、長崎県1例、鹿児島県1例
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日本脳炎2例
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感染地域:福岡県1例、熊本県1例_年齢群:70代(2例)
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マラリア1例(三日熱_感染地域:インド)
レジオネラ症9例(肺炎型9例)
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感染地域:東京都2例、北海道1例、千葉県1例、神奈川県1例、静岡県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)1例、トルコ/キルギス1例 年齢群:30代(1例)、40代(2例)、50代(1例)、60代(3例)、70代(1例)、80代(1例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:沖縄県_感染源:河川) |
5類感染症: |
アメーバ赤痢12例(腸管アメーバ症9例、腸管外アメーバ症2例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:宮城県1例、茨城県1例、東京都1例、兵庫県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)6例、韓国1例 感染経路:性的接触4例(異性間1例、同性間1例、異性間・同性間不明2例)、経口感染3例、不明5例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、異性間・同性間不明1例)
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急性脳炎3例 |
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ヒトヘルペスウイルス6型1例_年齢群:1歳 病原体不明2例_年齢群:1歳(1例)、4歳(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例例(孤発性プリオン病古典型3例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:20代(1例)、60代(1例)
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後天性免疫不全症候群15例〔AIDS 5例(うち1例死亡)、無症候7例、その他3例〕 |
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感染地域:国内10例、タイ1例、米国1例、国内・国外不明3例 感染経路:性的接触10例(異性間3例、同性間6例、異性間・同性間不明1例)、静注薬物使用1例、不明4例
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ジアルジア症1例(感染地域:鹿児島県)
梅毒18例 |
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早期顕症I期6例、早期顕症II期5例、晩期顕症1例、無症候6例
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破傷風1例(年齢群:70代)
風しん52例(検査診断例43例、臨床診断例9例)
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感染地域:東京都15例、三重県5例、愛知県4例、大阪府4例、神奈川県3例、兵庫県3例、埼玉県2例、千葉県2例、福岡県2例、群馬県1例、福井県1例、岐阜県1例、国内(都道府県不明)8例、インド1例 年齢群:1歳(2例)、4歳(1例)、10~14歳(1例)、15~19歳(3例)、20~24歳(9例)、25~29歳(7例)、30~34歳(6例)、35~39歳(6例)、40代(12例)、50代(5例) 累積報告数:1,738例(検査診断例1,282例、臨床診断例456例)
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麻しん3例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例1例)、修飾麻しん(検査診断例1例)〕
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感染地域:京都府1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:15~19歳(1例)、20~24歳(1例)、40代(1例) 累積報告数:263例〔麻しん(検査診断例134例、臨床診断例64例)、修飾麻しん(検査診断例65例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):62例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:43例_感染地域:愛知県19例、千葉県5例、宮崎県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ2例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:5例_感染地域:福島県4例、台湾1例
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(補)2012年第38週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. sonnei(D群)_感染地域:トルコ(ツアーによる集団感染)〕、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、デング熱6例(感染地域:フィリピン2例、インドネシア1例、タイ1例、インド1例、カンボジア/ラオス1例)、日本紅斑熱2例(感染地域:和歌山県1例、徳島県1例)、急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:1歳)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(70代)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例(遺伝子型:VanC 2例_菌検出検体:血液1例、腹水1例)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では沖縄県(7.40)、鹿児島県(1.14)、群馬県(0.15)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は4,706例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約74%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は横ばいであったが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では熊本県(0.73)、鹿児島県(0.71)、宮崎県(0.67)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では山口県(1.94)、北海道(1.91)、福井県(1.86)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では大分県(5.92)、宮崎県(5.00)、沖縄県(4.94)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では長崎県(1.02)、高知県(0.93)、宮崎県(0.83)が多い。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では山形県(7.40)、宮崎県(5.17)、宮城県(5.03)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では岩手県(0.33)、高知県(0.30)、愛媛県(0.27)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では新潟県(0.13)、高知県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第35週以降減少が続いている。都道府県別では山形県(2.30)、新潟県(1.68)、青森県(1.27)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では大分県(1.67)、山形県(1.43)、岩手県(1.15)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では栃木県(5.29)、群馬県(4.75)、岐阜県(4.00)、宮城県(3.08)が多い。
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