発生動向総覧
〈第35週コメント〉 9月3日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核421例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢2例 |
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菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:インドネシア1例、ベトナム1例
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腸管出血性大腸菌感染症145例(有症者101例、うちHUS 2例) |
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感染地域:国内141例、インドネシア1例、国内・国外不明3例 国内の多い感染地域:群馬県9例*、福岡県9例**、岩手県8例、愛知県7例、鹿児島県7例、大阪府6例、千葉県5例、神奈川県5例、北海道4例、宮城県4例、東京都4例 * 第34週に報告された保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) ** 第34週に報告された高齢者施設における集団感染例を含む(O157 VT2) 年齢群:0歳(1例)、1歳(4例)、2歳(7例)、3歳(11例)、4歳(6例)、5歳(11例)、6歳(3例)、7歳(4例)、8歳(1例)、9歳(4例)、10代(20例)、20代(17例)、30代(13例)、40代(15例)、50代(10例)、60代(9例)、70代(6例)、80代(2例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(41例)、O157 VT2(27例)、O26 VT1(26例)、O157 VT不明(7例)、O103 VT1(6例)、O121 VT2(5例)、O157 VT1(5例)、O26 VT不明(2例)、O111 VT1・VT2(2例)、O111 VT2(2例)、O121 VT不明(2例)、O26 VT1・VT2(1例)、O26 VT2(1例)、O91 VT1(1例)、O115 VT1(1例)、O145 VT1・VT2(1例)、O145 VT2(1例)、O146 VT2(1例)、その他・不明(13例) 累積報告数:2,958例(有症者2,119例、うちHUS 72例.死亡2例)
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4類感染症: |
A型肝炎3例
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感染地域:東京都1例、新潟県1例、岡山県1例
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チクングニア熱1例(感染地域:インドネシア) つつが虫病1例(感染地域:秋田県)
デング熱30例〔デング熱28例、デング出血熱2例(感染地域:国外2例)〕
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感染地域:東京都19例、フィリピン3例、インド2例、インドネシア2例、タイ2例、シンガポール1例、マレーシア1例
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日本紅斑熱3例(感染地域:千葉県1例、和歌山県1例、愛媛県1例)
マラリア2例
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熱帯熱2例_感染地域:カメルーン1例、ブルキナファソ1例
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レジオネラ症29例(肺炎型26例、ポンティアック型3例)
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感染地域:静岡県4例、新潟県2例、滋賀県2例、大阪府2例、大分県2例、北海道1例、山形県1例、栃木県1例、埼玉県1例、福井県1例、岐阜県1例、愛知県1例、三重県1例、京都府1例、兵庫県1例、香川県1例、国内(都道府県不明)4例、韓国1例、国内・国外不明1例 年齢群:20代(1例)、40代(1例)、50代(3例)、60代(11例)、70代(5例)、80代(8例) 累積報告数:784例
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レプトスピラ症2例
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感染地域(感染源):和歌山県1例(台風後の川)、島根県1例(納屋のねずみ)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢18例(腸管アメーバ症17例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都3例、北海道1例、岩手県1例、栃木県1例、愛知県1例、大阪府1例、岡山県1例、徳島県1例、大分県1例、国内(都道府県不明)4例、カンボジア1例、中国1例、国外(国不明)1例 感染経路:性的接触4例(異性間2例、同性間2例)、経口感染4例、不明10例
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ウイルス性肝炎1例 |
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B型_感染経路:性的接触(異性間・同性間不明)
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急性脳炎7例 |
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ヘルペスウイルス1例_年齢群:70代 病原体不明6例_年齢群:0歳(1例)、2歳(1例)、3歳(1例)、10代(2例)、60代(1例)
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クリプトスポリジウム症1例(感染地域:東京都)
クロイツフェルト・ヤコブ病4例 |
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孤発性プリオン病4例(古典型3例、その他1例)
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(年齢群:70代)
後天性免疫不全症候群21例(AIDS 5例、無症候15例、その他1例) |
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感染地域:国内17例、国内・国外不明4例 感染経路:性的接触18例(異性間1例、同性間16例、異性/同性間1例)、不明3例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症3例(菌検出検体:血液3例) |
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年齢群:40代(1例)、70代(1例)、90代(1例)
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侵襲性髄膜炎菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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感染地域:東京都1例、愛知県1例 年齢群:30代(1例)、60代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症5例(菌検出検体:血液3例、血液・髄液1例、髄液1例) |
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年齢群:4歳(1例)、60代(1例)、70代(1例)、80代(2例)
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梅毒29例(早期顕症I期10例、早期顕症II期11例、無症候8例) 破傷風2例〔年齢群:40代(1例)、50代(1例)〕
風しん1例(検査診断例)
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感染地域:大阪府 年齢群:50代 累積報告数:268例(検査診断例169例、臨床診断例99例)
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麻しん4例〔麻しん(臨床診断例4例)〕
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感染地域:兵庫県2例、インドネシア1例、フィリピン1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、10~14歳(1例)30~34歳(1例) 累積報告数:436例〔麻しん(検査診断例333例、臨床診断例38例)、修飾麻しん65例〕
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(補)2013年第35週から2014年第34週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:北海道_感染源:不明)、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、デング熱1例(感染地域:バングラデシュ)、ライム病1例(感染地域:北海道)、急性脳炎4例〔インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:5歳.病原体不明3例_年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔40代(1例)、90代(2例.ともに死亡)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanB/VanC _菌検出検体:足の潰瘍)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.84)、宮崎県(0.17)、滋賀県(0.11)、島根県(0.11)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は1例と前週と比較して減少した。都道府県別では広島県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,234例と第31週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約81%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は群馬県(1.25)、京都府(0.95)、沖縄県(0.88)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は鹿児島県(1.47)、島根県(1.43)、福岡県(1.43)、長野県(1.35)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は大分県(8.11)、宮崎県(6.17)、岡山県(6.00)である。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は福井県(1.86)、愛媛県(0.97)、宮崎県(0.92)である。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は石川県(4.59)、佐賀県(3.65)、福岡県(2.78)である。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は山梨県(0.33)、鳥取県(0.21)、沖縄県(0.15)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は横ばいであったが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は新潟県(7.79)、福島県(6.93)、山形県(6.83)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は富山県(1.00)、神奈川県(0.90)、岩手県(0.84)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は増加した。3県から5例報告があり、年齢別では1~4歳(3例)、5~9歳(2例)であった。
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