発生動向総覧
〈第34週コメント〉 8月27日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核420例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢3例 |
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:岐阜県 S. boydii (C群)1例_感染地域:モロッコ S. sonnei (D群)1例_感染地域:エジプト
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腸管出血性大腸菌感染症168例(有症者119例、うちHUS 3例) |
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感染地域:国内165例、インドネシア1例、国内・国外不明2例 国内の多い感染地域:東京都16例、神奈川県13例、福岡県13例*、熊本県12例**、大阪府10例***、千葉県8例#、群馬県7例##、新潟県7例、宮城県6例、静岡県6例### * 高齢者施設における集団感染例を含む(O157 VT2) ** 第33週に発生した保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) *** 第32週に報告された保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) # 第32週に報告された保育所における集団感染例を含む(O145 VT1) ## 保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) ### 第31週に報告された冷やしキュウリを原因とした食中毒患者を含む(O157 VT1・VT2) 年齢群:0歳(2例)、1歳(7例)、2歳(7例)、3歳(2例)、4歳(5例)、5歳(3例)、6歳(7例)、7歳(6例)、8歳(4例)、9歳(3例)、10代(24例)、20代(22例)、30代(32例)、40代(12例)、50代(11例)、60代(9例)、70代(7例)、80代(2例)、90代(3例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(61例)、O26 VT1(32例)、O157 VT2(25例)、O157 VT1(9例)、O145 VT1(7例)、O157 VT不明(7例)、O121 VT2(5例)、O26 VT不明(4例)、O1 VT1(1例)、O78 VT1(1例)、O103 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O111 VT2(1例)、O111 VT不明(1例)、O112 VT1(1例)、O115 VT1(1例)、O145 VT2(1例)、O146 VT2(1例)、O165 VT2(1例)、その他・不明(7例) 累積報告数:2,771例(有症者1,988例、うちHUS 69例.死亡2例)
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腸チフス1例(感染地域:東京都/バングラデシュ) パラチフス2例(感染地域:カンボジア1例、スリランカ1例) |
4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域(感染源):千葉県1例(不明)、宮崎県1例(不明)
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重症熱性血小板減少症候群2例
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感染地域:徳島県1例、高知県1例 年齢群:80代(1例)、90代(1例)
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つつが虫病1例(感染地域:宮崎県)
デング熱5例
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感染地域:フィリピン2例、インドネシア1例、カンボジア1例、スリランカ1例
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日本紅斑熱4例(感染地域:熊本県2例、岡山県1例、広島県1例)
レジオネラ症26例(肺炎型21例、ポンティアック型4例、無症状病原体保有者1例)
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感染地域:愛知県4例、東京都2例、静岡県2例、大分県2例、山形県1例、茨城県1例、埼玉県1例、神奈川県1例、新潟県1例、長野県1例、兵庫県1例、奈良県1例、岡山県1例、広島県1例、香川県1例、愛媛県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:40代(2例)、50代(2例)、60代(9例)、70代(7例)、80代(3例)、90代(3例) 累積報告数:748例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢8例(腸管アメーバ症6例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:東京都1例、富山県1例、岐阜県1例、沖縄県1例、国内(都道府県不明)2例、インド1例、フィリピン1例 感染経路:性的接触3例(異性間2例、同性間1例)、経口感染1例、不明4例
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急性脳炎4例 |
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病原体不明4例_年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、4歳(1例)、50代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病4例 |
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孤発性プリオン病古典型3例 遺伝性プリオン病家族性1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例 |
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年齢群:40代(2例.うち1例死亡)、50代(1例)、70代(1例)、90代(1例)
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後天性免疫不全症候群12例(AIDS 5例、無症候6例、その他1例) |
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感染地域:国内12例 感染経路:性的接触11例(異性間3例、同性間7例、異性/同性間1例)、静注薬物使用1例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:7歳(1例)、70代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症4例(菌検出検体:血液3例、血液・髄液1例) |
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年齢群:1歳(1例)、60代(1例)、70代(1例)、80代(1例)
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梅毒26例(早期顕症I期6例、早期顕症II期8例、晩期顕症3例、無症候9例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:不明_菌検出検体:尿
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風しん2例(検査診断例2例)
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感染地域:東京都1例、神奈川県1例 年齢群:5~9歳(1例)、25~29歳(1例) 累積報告数:265例(検査診断例168例、臨床診断例97例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例3例)〕
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感染地域:神奈川県2例、兵庫県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)1例、ベトナム1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、15~19歳(2例)35~39歳(1例) 累積報告数:438例〔麻しん(検査診断例325例、臨床診断例58例)、修飾麻しん55例〕
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(補)2013年第34週から2014年第33週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:福井県_感染源:不明)、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、急性脳炎4例〔インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:60代.病原体不明3例_年齢群:0歳(1例)、60代(1例)、70代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔70代(1例.死亡)、80代(1例)、90代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.50)、宮崎県(0.10)、福井県(0.09)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は9例と前週と比較して増加し、7道県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は725例と第31週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約81%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は群馬県(1.40)、富山県(0.83)、長野県(0.83)、静岡県(0.80)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は島根県(1.52)、鹿児島県(1.35)、鳥取県(1.32)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は大分県(7.11)、島根県(6.17)、宮崎県(6.11)である。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.19)、福井県(1.18)、広島県(1.10)である。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は石川県(4.79)、佐賀県(3.65)、大分県(2.19)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.18)、鳥取県(0.11)、長野県(0.06)、熊本県(0.06)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は3週連続して減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は新潟県(7.25)、長野県(5.68)、山形県(5.26)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は福島県(2.14)、宮城県(1.00)、北海道(0.61)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は横ばいであった。熊本県から1例報告があり、年齢別では1~4歳であった。
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