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感染症発生動向調査(IDWR)

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病原微生物検出情報(IASR)

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疫学情報

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  • 先天性風しん症候群(CRS)の報告(2021年1月29日現在)
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病原微生物検出情報(IASR)

 

 

日本の輸入デング熱症例の動向について
Notification Trends Among Imported Dengue Cases in Japan

 更新日:2024年4月15日

■目的

感染症発生動向調査により収集されている日本のデング熱の輸入例のデータを、渡航者のリスク評価のために、適時に還元することが目的です。

渡航国別の輸入デング報告数は、渡航先のデング熱の流行の程度や、渡航者数により影響を受けます。よって、渡航者数の変動の影響を除くために、渡航国別の日本人渡航者数を分母データとし、日本人渡航者10万あたりのデング熱報告例も合わせて示しました。これは、半年に1回程度更新する予定です。

この解析においては、個人の感染リスク行動、渡航国内における流行の地域差は考慮しておらず、また複数国に渡航した症例は含めていません。

なお、厚生労働省検疫所FORTH(http://www.forth.go.jp/)や、WHO西太平洋地域事務局のウエブサイト(https://www.who.int/westernpacific/emergencies/surveillance/dengue)において、デング熱の流行状況が取りまとめられているのでそちらも合わせて参照してください。

 

国立感染症研究所 感染症疫学センター
2024年1月5日現在
(掲載日:2024年4月12日)

 

感染症発生動向調査における梅毒は、2011年頃から異性間性的接触を感染経路とする男女の症例数が増加傾向にあり、特に2021年以降は、より顕著に増加している。2022年の梅毒年間総症例数は感染症法施行以降1万例を初めて上回り(1)、2023年はそれを凌ぐ症例数となった(2)。更に、先天梅毒は2019年から2022年には年間20例前後報告されていたが、2023年には37例に急増し、1999年の感染症法施行以降最も多い症例数となった(2, 3)

先天梅毒は、梅毒に罹患した妊婦からTreponema pallidumが胎児に経胎盤感染することで生じうる。また、T. pallidumの母子感染が、流産、死産、早産などの周産期転帰の原因となることもある。一方、妊婦が適切な抗菌薬治療を受けることで、母子感染のリスクを下げることができる。感染拡大の防止や梅毒に関連した周産期転帰の防止のための対策に繋げるべく、2019年に、感染症発生動向調査の梅毒の届出様式に妊娠の有無、直近6か月以内の性風俗産業従事歴の有無についての項目が加えられた。以降、国立感染症研究所は、感染症発生動向調査において収集した梅毒の妊娠症例の疫学情報を還元してきた(4) 。今回は、2022年と2023年に梅毒と診断された妊娠症例の疫学情報について、2019~2021年の動向とともに記述し、報告する。

img01

 

img02  2006年4月1日以降、定期の予防接種としては麻疹・風疹混合生ワクチン (measles-rubella:MRワクチン)の接種が開始となり、 同年6月2日から下記の年齢での2回接種となりました。

 第1期、第2期を過ぎてしまうと定期の予防接種として受けられなくなってしまいます。 小学校の入学前に接種がすんでいるかどうかを確認しましょう。


 第2期でまだ麻疹と風疹の予防接種をそれぞれ2回ずつ受けていないお子さまは、 かかりつけ医とよく相談し、2025年3月31日までに受けましょう。

ポスターのダウンロード(PDF 955KB)

img03接種医療機関に関しては、お住まいの市町村(特別区)にお尋ねください。

 

(CSIER更新 2024/4/11 )

国内における劇症型溶血性レンサ球菌感染症の増加について

2024年3月29日

国立感染症研究所
細菌第一部
実地疫学研究センター
感染症疫学センター
感染症危機管理研究センター

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English

 

背景

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(streptococcal toxic shock syndrome: STSS)は、急激かつ劇的な病状の進行を特徴とする致命率の高い感染症である。STSSは、感染症法に基づく感染症発生動向調査において、5類全数把握疾患と定められている。届出に必要な要件は、ショック症状に加えて肝不全、腎不全、急性呼吸窮迫症候群、播種性血管内凝固症候群、軟部組織炎、全身性紅斑性発疹、中枢神経症状のうち2つ以上をともない、かつ通常無菌的な部位(血液など)等からβ溶血を示すレンサ球菌が検出されることであり、要件を満たすと診断された場合、届出対象となる。STSSの病原菌は、A群溶血性レンサ球菌(GAS:group A Streptococcus, Streptococcus pyogenes)の他、B群、C群、G群の溶血性レンサ球菌などがある。
GASによるSTSSの臨床症状、関連するサーベイランスについては2024年1月の病原微生物検出情報(IASR)速報記事を参照のことi

今般、日本において、GASによるSTSS症例およびGAS咽頭炎症例が増加しつつある。また、2010年代に英国で流行した病原性および伝播性が高いとされるS. pyogenes M1UK lineage(UK系統株)の集積が、2023年夏以降に日本国内でも確認されている。
2023年12月までの状況について2024年1月のIASR速報記事で報告したが、今回その後の国内の状況を更新するとともに、改めて国内の状況についてリスク評価を行った。

 

 

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