発生動向総覧
〈第30週コメント〉 7月31日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核388例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢2例
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菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:大阪府1例、ベトナム1例
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腸管出血性大腸菌感染症158例(有症者109例、うちHUS 2例)
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感染地域:国内156例、ボリビア/ペルー1例、国内・国外不明1例 国内の多い感染地域:東京都29例*、宮城県11例、宮崎県10例**、福島県6例、埼玉県6例、千葉県6例、神奈川県6例、岐阜県5例***、愛知県5例、秋田県4例、静岡県4例、大阪府4例、香川県4例 * 保育園における集団感染例を含む(O157 VT2) ** 保育園における集団感染例を含む(O26 VT1) *** 幼稚園における集団感染例を含む(O26 VT1) 年齢群:0歳(3例)、1歳(11例)、2歳(10例)、3歳(6例)、4歳(10例)、5歳(5例)、6歳(3例)、7歳(6例)、8歳(3例)、9歳(4例)、10代(18例)、20代(18例)、30代(17例)、40代(11例)、50代(9例)、60代(16例)、70代(5例)、80代(3例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(49例)、O157 VT2( 40例)、O26 VT1(31例)、O157 VT不明(10例)、O121 VT2(7例)、O103 VT1(5例)、O26 VT1・VT2(3例)、O157 VT1(3例)、O26 VT不明(2例)、O18 VT2(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O111 VT1(1例)、O119 VT2(1例)、O145 VT1(1例)、その他・不明(3例) 累積報告数:1,379例(有症者951例、うちHUS 25例.死亡なし)
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腸チフス1例(感染地域:千葉県) |
4類感染症:
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重症熱性血小板減少症候群3例
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感染地域:岡山県1例、山口県1例、宮崎県1例 年齢群:80代(2例)、90代(1例.死亡)
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つつが虫病3例(感染地域:青森県1例、福島県1例、長野県1例)
デング熱5例
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感染地域:フィリピン2例、サウジアラビア1例、ミャンマー1例、インドネシア1例
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日本紅斑熱2例(感染地域:兵庫県1例、熊本県1例) ブルセラ症1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕 マラリア1例(熱帯熱_感染地域:南スーダン/カメルーン)
レジオネラ症16例(肺炎型15例、ポンティアック型1例) |
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感染地域:宮城県4例、新潟県2例、埼玉県1例、神奈川県1例、石川県1例、福井県1例、静岡県1例、滋賀県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:40代(1例)、50代(3例)、60代(6例)、70代(3例)、80代(3例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:山形県_感染源:ネズミ) |
5類感染症:
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アメーバ赤痢13例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症2例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:大阪府3例、北海道1例、千葉県1例、東京都1例、京都府1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)3例、ベトナム/フィリピン1例、アルゼンチン1例 感染経路:性的接触5例(異性間3例、同性間2例)、経口感染3例、不明5例
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ウイルス性肝炎1例〔B型_感染経路:性的接触(異性間)〕 急性脳炎2例〔病原体不明2例_年齢群:2歳(1例)、5歳(1例)〕
クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型1例 遺伝性プリオン病ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例〔年齢群:60代(1例)、70代(3例)〕
後天性免疫不全症候群12例(AIDS 5例、無症候7例) |
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感染地域:国内11例、マラウイ1例 感染経路:性的接触11例(異性間3例、同性間8例)、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:インド)
侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(うち肺炎1例_菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:60代(1例)、80代(1例.死亡)
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侵襲性髄膜炎菌感染症3例(菌検出検体:血液3例) |
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感染地域:千葉県1例、神奈川県1例、大阪府1例 年齢群:10代(1例)、30代(1例)、90代(1例)
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侵襲性肺炎球菌感染症12例(うち髄膜炎のみ3例、肺炎のみ2例、髄膜炎・肺炎1例_菌検出検体:血液7例、血液・髄液2例、髄液3例) |
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年齢群:0歳(2例)、1歳(1例)、2歳(1例)、5歳(1例)、50代(2例)、60代(2例)、70代(1例)、80代(1例)、90代(1例)
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先天性風しん症候群1例 |
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病型:典型例 感染地域:埼玉県(報告は東京都) 累積報告数:9例
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梅毒22例(早期顕症II期14例、無症候8例) 破傷風2例〔年齢群:70代(1例)、80代(1例)〕
風しん154例(検査診断例105例、臨床診断例49例) |
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感染地域:東京都30例、大阪府26例、兵庫県15例、神奈川県10例、埼玉県7例、京都府7例、福岡県7例、千葉県3例、長野県3例、宮城県2例、茨城県2例、愛知県2例、鹿児島県2例、福井県1例、三重県1例、滋賀県1例、和歌山県1例、山口県1例、長崎県1例、沖縄県1例、国内(都道府県不明)31例 年齢群:1歳(1例)、3歳(1例)、5~9歳(1例)、10~14歳(3例)、15~19歳(9例)、20~24歳(16例)、25~29歳(25例)、30~34歳(20例)、35~39歳(21例)、40代(35例)、50代(16例)、60代(3例)、70代(3例) 累積報告数:13,344例(検査診断例9,126例、臨床診断例4,218例)
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麻しん10例〔麻しん(検査診断例5例、臨床診断例2例)、修飾麻しん3例〕 |
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感染地域:埼玉県2例、山形県1例、千葉県1例、東京都1例、神奈川県1例、愛知県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:1歳(2例)、3歳(1例)、4歳(2例)、15~19歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(1例)累積報告数:175例〔麻しん(検査診断例62例、臨床診断例60例)、修飾麻しん53例〕
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(補)2012年第30週から2013年第29週までに診断されたものの報告遅れとして、パラチフス2例(感染地域:インド1例、中国/ネパール/インド1例)、E型肝炎1例(感染地域:長野県_感染源:不明)、エキノコックス症1例(単包条虫_感染地域:ネパール)、重症熱性血小板減少症候群1例〔感染地域:岡山県.死亡(2013年6月発症)〕、日本紅斑熱1例(感染地域:宮崎県)、急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:7歳)、クリプトスポリジウム症8例(感染地域:北海道8例)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔20代(1例)、60代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第18週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(1.72)、熊本県(0.05)、香川県(0.04)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は831例と第25週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約76%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では佐賀県(2.52)、広島県(1.17)、大分県(1.17)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福井県(2.41)、富山県(2.10)、鳥取県(2.05)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では大分県(9.44)、茨城県(5.81)、宮崎県(5.72)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では和歌山県(1.52)、富山県(1.48)、大分県(1.22)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第19週以降増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では埼玉県(18.42)、東京都(15.75)、香川県(14.45)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では宮城県(0.33)、新潟県(0.33)、富山県(0.24)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では高知県(0.10)、福井県(0.09)、山形県(0.07)、兵庫県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では高知県(8.93)、山形県(6.33)、新潟県(6.20)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では福井県(1.32)、福岡県(0.77)、福島県(0.76)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では富山県(1.40)、岡山県(1.40)、宮城県(1.33)が多い。
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